完全ミルク育児は、完全母乳育児に比べて赤ちゃんが太りやすいといわれています。そのため、与えすぎると巨大化・肥満を招いてしまうことも。その理由を知っていますか?そこで今回は、完全ミルクママが知っておきたい粉ミルクの与え方について、「太る原因」「与える頻度・量の目安」「飲み過ぎのチェック方法」を紹介していきたいと思います。
粉ミルクの与え過ぎには要注意!
粉ミルクは母乳に比べると太りやすいといわれています。そのため、飲ませすぎると赤ちゃんの肥満を招く結果に。ここでは、完全ミルク育児が太りやすいといわれている理由や与え過ぎによる弊害について紹介していきます。
完全母乳に比べて完全ミルクは太りやすいって本当?
粉ミルクには栄養がたっぷりと含まれています。母乳のように、栄養摂取量のコントロールをすることはできず、しかも乳幼児から生後数か月まで同じものを飲むため栄養をとりすぎてしまうのが太りやすい原因の一つです。また、ミルクを欲しがっているからとあげてしまう、残すともったいないからと全部飲ませてしまうというのも太る原因になっています。
赤ちゃんが太めなのはミルクのせい?
個人差があるので標準体重よりも重いからといって、すべてがミルクのせいではありません。ただ、身長と体重のバランスをみた時に肥満傾向が出ている場合はミルク太りと注意を受けることがあります。飲ませる回数・量を見直して、赤ちゃんがミルクを飲み過ぎていないかどうかをチェックしてみましょう。肥満かどうかは、後述するカウプ指数でチェックが可能です。
与え過ぎはお尻かぶれ・血便の原因にも!
ミルクの与え過ぎは肥満だけではなく、お尻かぶれ・血便の原因にもなっています。完全ミルク育児の場合、母乳とは違い少し固めの便となることから便秘になりやすい傾向があるといわれています。その結果、お尻が切れて血便が出ることがあるのです。赤ちゃんが便秘になっている場合は、かかりつけの小児科で相談してみることをおすすめします。
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ミルクを与える頻度・量の目安を知ろう!
粉ミルクの場合、ミルクを与える頻度・量は目安としてしっかり把握しておくことが大事です。欲しがるだけ飲ませるのではなく、月齢が上がるごとに増やすようにしましょう。離乳食開始後は、ミルクを水分摂取代わりにするのはやめましょう。
赤ちゃんにミルクを与える頻度・回数は?
粉ミルクの場合は、腹持ちがよく消化を行うのに約3時間はかかるといわれています。ミルクの間隔は、3時間は空けるようにしましょう。回数の月齢別目安は以下のとおりです。
生後週数・月数 |
与える回数 |
---|---|
~生後1週間 |
8回 |
生後1週間~1カ月 |
7回 |
生後1カ月~3カ月 |
6回 |
生後3カ月~1歳 |
5回 |
成長とともに一度で飲める量が増えてくるので、その分回数は少なくしていきましょう。
月齢別!粉ミルクの量の目安をチェック
ミルクのを1回で飲ませる量の目安、1日ミルク摂取量の目安を月齢別にまとめました。
生後日数・月数 |
ミルクの量を1回で飲ませる目安 |
1日のミルク摂取量の目安 |
---|---|---|
生後0・1日 |
20ml |
160ml |
生後2日 |
30ml |
240ml |
生後3日 |
40ml |
320ml |
生後4日 |
50ml |
400ml |
生後5日 |
70ml |
480ml |
生後6日 |
70ml |
560ml |
生後1週間~3週間 |
80ml |
60ml |
生後3週間~1カ月 |
100ml |
700ml |
生後1カ月~2カ月 |
140ml |
840ml |
生後2カ月~3カ月 |
140~160ml |
840~980ml |
生後3カ月~4カ月 |
180ml~220ml |
900ml~1100ml |
生後4カ月~1歳 |
200~220ml |
1000~1100ml |
離乳食開始後は進み具合によって量を調整し、水分の代わりに与えるのはやめましょう。
飲み終わってもまだミルクを欲しがる時の対処法
飲み終わってもまだ泣き続けてミルクを欲しがるという場合は、哺乳瓶の吸い口サイズを小さいものに変える方法がおすすめです。飲むのに時間がかかるので満腹中枢を刺激しやすくなります。また、作る時の配合ミルク自体の量は減らさず、お湯をつぎ足して飲む量を増やす方法もおすすめです。ただ、おしっこ・便の回数が増えるのでオムツ交換回数には注意しましょう。
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2人の男の子のママとして毎日奮闘中!医療業界で働いていた経歴を生かし、健康・子育て情報を発信するフリーライター。
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