「将来は○○になりたい」「算数の応用問題を解けるようにしたい」などと、子どもたちは時に目標を定めて努力をしようとします。しかし、努力の過程は把握しづらく、今現在自分がどの程度、目標を達成しているのか分からない場合が多いですよね。
そういうときに助けとなるのが、目標達成シートです。実は、目標達成シートは、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手も行っていました。
ここでは、その作り方を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目標達成シートとは?作り方について
目標達成シートは「マンダラチャート」とも呼ばれ、ビジネスにおいても使われるツールです。このシートは達成したい目標を叶えるために、何をしていくべきかという要素を洗い出すのに効果的だと言われています。
目標達成に必要な要素をシートに書き出す
目標達成シートを作るときは、まず自分が叶えたい目標を書き出すことから始めましょう。
次に、その目標を達成するためにはどんなことをすれば良いのか、何が必要かを加えて行きます。
例えば、大谷選手が高校時代に書いた目標は、「プロ野球のドラフト会議で全球団から1位に指名されること」でした。そして、そのために達成すべき要素は、「からだづくり」と「コントロール」、「キレ」と「メンタル」、「スピード」と「人間性」、「運」と「変化球」だったそうです。
記入した要素をひとつずつ達成していく
目標達成シートに、目標とそのために必要な要素を書き出したら、いよいよ実践です。しかし、数個ある必要な要素すべてをすぐに進めていくことはとても困難を伴いますよね。そのため、行いやすいものからひとつずつこなして行きましょう。
目標達成シートは9マスで構成される
目標達成シートというと複雑に捉えがちかもしれませんが、基本は縦3マスと横3マスの合計9マスで作成します。9マスの一番中央のマスに目標を書き、周りにある8つのマスに叶えたい目標を実践するための要素を8つ書き出します。
原則的にはこの9マスですが、より効果的なものにしたいなら、8つの要素をさらに細かく分けた縦9マスと横9マスの合計81マスを使って実行することも可能です。
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目標達成シートのメリットとは?
目標達成シートを作ったからといっても、本当にそれだけで希望を叶えることができるの?と不安に思ってしまう人もいることでしょう。そこで、目標達成シートを作ることで何が期待でき、どのようなメリットがあるかを以下にお伝えします。
目標達成に向けてやるべきことを視覚化できる
私たちは達成したい目標があっても、頭の中でイメージするだけということが多いかもしれません。しかし、それでは考えていることが漠然と頭の中にあるだけで、なかなか実行に移せない可能性が高いでしょう。
ところが、目標達成シートを作成すれば、自分の目標やそれを叶えるための方法を自分の目で客観的に把握することができます。そうすることで、行動を起こしやすくなるのです。
効率的に目標に近づくことが可能になる
達成したい目標に向かって日々努力をしているつもりでも、どのような方法で進んでいくのかを明確にできていなければ、思いついた順にさまざまなことを進めてしまいがちになります。そうなると、効果的ではなく時間もかかる方法を選んでいる場合もあるでしょう。
ところが、目標達成シートを作っておくとそこに何をすべきなのかがきちんと書き出されているから、効率よくゴールに向かうことができます。
新しい発見や気づきが生まれることも
目標達成シートを作る際は、目標を達成するために必要な8つの要素を書き出すことだとお伝えしました。しかし、8つのマスをすべて埋める必要はないとされています。つまり、空白があっても構わないということなのです。
ただ、空白があると人間の心理として残りのマスも埋めたいという気持ちが働くと言われています。そう感じたときに、新しい発見が生まれることが多いのもメリットのひとつです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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