小4ビハインドに関する対策法とは
小4ビハインドに陥ったとしても、対策がまったくないわけではありません。つまり、その状況になるべく早く気づくことができれば、そこからの脱却は可能といます。それにはすみやかな発見が重要になってきますので、次のことを意識しておきましょう
子どもとのコミュニケーションを心がける
親は、子どもが学校でどのように過ごしているかを、実際に見ることはなかなかできないものです。また、勉強の理解度までしっかりと把握することは、難しいこともあります。そのため、親は家庭でも、子どもと積極的にコミュニケーションを取ることを大切にしましょう。直接、勉強のことを聞かなくても、世間話の中から、勉強に対するつまずきがあることが分かることもあります。もし、そのような場合には、一緒に親も勉強することで、子どもも心強く感じるでしょうし、次の対策をともに考えることも可能となります。
機会があれば、担任教師と話してみる
親は、授業参観や個人面談など、子どもの担任教師と接する機会もあるかと思います。そこで子どもの学校生活の様子や勉強の進み具合が、客観的に分かることもあるでしょう。また、担任教師も、親を呼び出して話すまでの問題ではなくても、なんとなく気になることがある場合もあります。そういうちょっとした問題点を、担任教師と分かち合うことで、「小4ビハインドの疑い」が発見されることもあるかもしれません。
塾などの専門機関の利用を選択肢に入れる
小4ビハインドに子どもが陥っていることが分かったら、もう一度理解できていないところを復習したり、個別的な指導を受けたりすることで、十分に改善する可能性が高くなります。しかし、学校では平均的なカリキュラムに合わせて勉強を進めていかなくてはなりませんので、小4ビハインドの子どものみに個別指導をすることは困難なことが多いでしょう。そういう場合は、塾などの専門機関を利用することも選択肢に入れても良いかもしれません。
おわりに
算数が苦手な子どもでも「なんととかなるでしょう」と特に気にとめないこともあるかもしれません。しかし、小4ビハインドは、子どもの将来のつまずきになる可能性も高いため、この点を親は心にとどめておきましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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