上手な対処法とは?男の子が何歳で性の目覚めが起きても、大丈夫
ママにとって男の子の性の目覚めは、とても複雑なもの。なぜなら、自分では体験していない事柄も起こってくるからです。しかし、息子の関心事に蓋をしたり、否定したりすると、その後の成長に良い影響を与えないことも多くあります。男の子の性の目覚めには、どのような対処法がふさわしいのでしょうか?
性の目覚めをきちんと受け止めてあげる
息子が裸になることが多くなったり、下ネタを言い出すと、つい「そんなことしてはダメ!」と叱ったり、言葉が出ないから無視をしてしまったりするママもいるかもしれません。しかし、子どもは新しく覚えたことが新鮮で、それを表現したくなっているのです。そのため、ママから否定されるような態度を取られると、子ども自身も否定されているかのような感覚を覚えてしまうことでしょう。
性の目覚めは悪いことではありませんし、むしろ健全に成長しているという証です。そのため、ママもそれを優しく受け止めてあげてください。そうすることで、子どもは自信を失わずに生活することが可能になります。
息子の性的な質問を無理にはぐらかさないこと
この時期の男の子は、「赤ちゃんはなぜ生まれるの?」「どうしてママの胸は大きいの?」などと性に関する質問も無邪気にしてきます。ママとしては答えにくいものでもありますので、あえて本当のことは教えずに嘘の話をしたり、わざと別の話に切り替えてしまうこともあるでしょう。しかし、このようなはぐらかしを続けることで、子どもは「性に関する質問は、悪いことや嫌らしいこと」だと捉え間違うことも。そうなると、成長してからも性に対して嫌悪感を持ったり、過剰に潔癖になったりする可能性もあり、子どもの人生に影響を与える場合も存在します。そのため、ママは飾らず素直に、子どもの質問に答えることが大切です。
人が嫌がる行為はしないことを教える
いくら子どもだと言っても、男の子が人前で裸になったり、女性の胸を触ったりすると、よく思わない人もいます。だからこそ、ママは「他人に性器を見せたり、裸になることをしてはダメだよ。それをされるのが嫌な人がたくさんいるからね」「胸や口、性器などは大切な場所だから、他の人のものを触るのも良くないよ。」などと分かりやすく伝えましょう。この年ごろの子どもは、自分のことが中心で他人のことまで考えるのは難しいので、ママがしっかりと教えてあげることがポイントになります。
おわりに
男の子の性の目覚めに対して、多くのママは複雑な気持ちになりますし、目を背けたい場合もあるかもしれません。しかし、これは子どもの成長過程の大切な一段階であり、嫌悪することではないのです。この時期をママが適切に受け止め、素直に向き合うことで、子どもはより健やかに成長しくことでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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