少子高齢化が進む中で、2007年に内閣府が制定した家族の日。私たちの基盤である「家族」について、あらためて考える機会となる記念日です。
この記事では、家族の日について詳しく解説します。
内閣府が制定した家族の日とは?
それでは早速、内閣府が2007年に制定した家族の日について詳しく見ていきましょう。
ここでは、家族の日とはいつなのか、どのような目的で作られたのか、また何をする日なのかをお伝えします。
家族の日は毎年11月の第3日曜日
家族の日として制定されている記念日は、毎年11月の第3日曜日です。そのため、その年によって日にちは異なるということになります。
2016年からの家族の日がいつだったかを見ると、
- 2016年11月20日
- 2017年11月19日
- 2018年11月18日
- 2019年11月17日
- 2020年11月15日
- 2021年11月21日
- 2022年11月20日
- 2023年11月19日
となっています。
社会全体で子育てを支える事を目的としている
家族の日は、社会全体で子育てを支えることを目的として作られ、社会全体と個人の希望が叶えられるバランスの取れた総合的な子育て支援を実現していくための日として位置付けられています。
これからの社会を支えて行く子どもを、社会全体で育てていくという意味合いが含まれているのです。
イベントを通して地域と家族の大切さを再確認
家族の日は、普段はなかなか忙しくて家族の時間が取れない中でも、家族の日に開催されるイベントへの参加を通して、あらためて地域と家族の大切さを再確認するための日でもあります。
家族の日は、地方公共団体などが幅広く連携し、様々なイベントが開催されます。次の世代に伝え育んでいくことの大切さを学ぶフォーラムなど、家族について再確認できる取り組みが色々と行われているのです。
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家族の日が作られた背景とは?
次に、家族の日が作られた背景について見て行きます。家族の日が誕生するまでの流れや、どのような役割を担うことになっているのかなどを知ることで、さらに家族の日の重要性が理解出来るでしょう。
新しい少子化対策として誕生した記念日
近年、日本では少子高齢化がますます深刻化し、社会問題となっています。政府は、少子化に歯止めをかけようと1994年の「エンゼルプラン」をはじめ、様々な少子化対策に関する案を策定していますが、これらの対策だけでは少子化の流れを止めることは不可能というのが現状です。
そのような中で、家族と地域の絆に着目し、気薄になってきている地域と家族の繋がりを強固なものにしていくことが少子化対策になるのではと考えられ、家族の日の誕生に繋がったとされています。
家族と地域社会が共に助け合う意識づくり
家族の日には、子育て家庭を地域全体で支える大切さを学ぶためのイベントが開催され、助け合う意識づくりを理解する機会が多くあります。
このような理解が広まることで、失われつつある地域と個人の繋がり・絆を取り戻すきっかけになれるのを目指して、家族の日は制定されたのです。
家族に感謝の気持ちを伝える機会として
忙しい現代社会の中では、家族に対して感謝の気持ちを持っていたとしても、なかなかしっかりと伝え合う機会がありません。
そのため「家族の日」は日頃の感謝を伝えるよいきっかけとなるでしょう。
また普段改まって話すことのない、家族の絆や子育てについても気軽に話せる日となるかもしれませんね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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