女の子の健やかな成長を祈り飾ってきた雛人形。長年の役目を終え、そろそろ処分したい思ったときどうすれば良いでしょうか。「雛人形や五月人形の処分法は?」「そのまま捨てるのはNG?」とお悩みの方へ、人形・お飾り類を処分する方法をご説明します。
思い入れがある人形類を思い切って手放したい!とお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
飾らなくなった雛人形はどう処分する?
桃の節句を目の前に「今年はもう飾らなくて良いかな」と思ってしまう瞬間。雛人形を収納棚から引っ張りだして、飾り付けをする作業は案外手間がかかります。喜びいっぱいの初節句から我が子の成長を共に見守ってきてくれた雛人形。小さかったお子さんも立派に成長し、「今年は飾る?飾らない?」と考えこむこともありますよね。
また、長年飾っていた人形が傷んだり、お飾りが割れてしまったりといったキッカケで処分を検討する方もいるでしょう。
雛人形はいつまで飾る?
Yahoo!ニュースが実施したアンケートによると、雛人形は『年齢に関係なく飾り続ける』との回答が第一位。回答者およそ1万人中、4割以上の人がこのように回答しました。
一方で、『小学校卒業まで』『七五三の7歳まで』といった声もありました。女の子の雛人形への興味が続く時期としては、小学生頃までが相場のようです。娘がある年齢以上になると雛人形への興味は薄れ、母が一人で飾り付けも片付けも行うご家庭も多いことでしょう。「そろそろ雛人形を処分しようか」と悩みだす時期です。
もう飾らなくなったけど…捨てるのはNG?
思い出がたくさん詰まった子供関係の品物は、処分するのにも躊躇いがありますよね。中でも雛人形や五月人形は高価な物であるうえ、子どもの健やかな成長を祈って飾ってきた記念品です。思い入れもあり「捨て難い」と感じる方が多いでしょう。風習やしきたりの話でいえば、人形類・こいのぼりを処分したからといって災いや祟りなど悪いことが起こることはなく、仮にそんな話があったとしても迷信と考えるのが一般的です。
また、人の手で作られた物だけに月日とともに傷んだり破損することも避けられません。持ち主が役目を終えたと感じたら、処分しても良いでしょう。
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要らなくなった雛人形・五月人形は「人形供養」に
これまで大切にしてきた人形やこいのぼりは、最後まで心をこめて扱いたい。そんな方は「人形供養」に出してはいかがでしょうか。人形供養とは文字通り、人形類を供養する一つの儀式です。人との最後のお別れにお葬式があるように、人形とのお別れには人形供養という方法があります。
お寺や神社に持ち込んでの人形供養
お寺や神社が供養を希望する人形類を集め、人形供養の儀式を行う場合があります。たとえば東京都の明治神宮では「人形感謝祭」を行っており、全国からさまざまな人形類が寄せられます。お祓いの儀式が行われ、多くの方が見学に訪れるほどです。
しかし、このような特別な儀式として人形供養を行う寺社は珍しいケースでしょう。たとえば地元の小規模なお寺や神社の場合、お札類を燃やすお焚き上げの際に一緒に供養してくれる場合もありますが、事前に確認が必要です。プラスチックのパーツや金具類を含む雛人形・五月人形の場合、消防上の問題もあります。
メーカーがオンライン受付している場合も
今では人形・こいのぼりの供養をオンラインで受け付ける団体・業者もあります。
その多くは事前に申し込み・見積りを行い、品物を宅急便で送付するシステムです。提携している寺社にて一括して供養してもらいます。供養の場に立ち会うことはできませんが、お住まいの場所に左右されず手軽に利用できるメリットがあります。人形を購入したメーカーが合わせて人形供養を行っている場合もあるため、公式サイトを確認してみましょう。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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