最近よく耳にする「理系脳」という言葉。「理系脳」が何かよく分からない方でも、プログラミングが小学校の必須化するなど、「理系脳」をのばすことの必要性をなんとなく感じているのではないでしょうか。ここでは、子どもの将来のために小さい時から理系脳を育てていきたいと思う親御さんに、おすすめのおもちゃや習い事をご紹介していきます。
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まずは「理系脳」について知りましょう
いわゆる「理系」「文系」と「理系脳」は全く別の問題だということをご存知でしたか?子どもの理系脳を育てるために、まずは親が理系脳を知りましょう。
理系脳を育てる教育は、私たち親世代が受けてきた教育とは全く違います。
なぜ今「理系脳」が話題なのか?
「理系脳」が話題になった原因。それは、子どもたちが大人になったときの「仕事」に関係しています。AIなどの技術が進むことで、今現在の存在している職業ががらりと変わります。その時、社会で活躍出来る職業には「理系脳」が必要であると言われているのです。
「理系脳」が鍛えられると、論理的思考ができるようになります。
社会に出てから必要な「問題を見つける力」「矛盾点を発見する力」、そしてそれらを「論理的に分析」して「順序だてて解決していく力」が身に付きます。そして、「自ら考える力」を身につけることで既存の技術を利用して、新たな技術を作り上げていくことができるのです。
つまり、例えるならAIに仕事がとられるのではなく、AIの技術をさらに発展できる人間を育てること、それが「理系脳」を育てるということなのです。
「理系脳」と学問の「理系」「文系」の関係
「理系脳」と言われると「理系」と「文系」という分け方が頭に浮かぶでしょう。
算数や理科が得意な人が「理系」で国語や社会が得意な人が「文系」という分類です。
しかし、「理系脳」はむしろ「理系」と「文系」の垣根をなくしていこうという考え方です。学問の分野にとらわれず、子どもが自分で考え、問題を探求していくこと教育が「理系脳」を育てていく教育と言われています。
特に有名なのが「STEAM教育」です。
STEAMとは、「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art(芸術)」「Mathematics(数学)」のそれぞれの頭文字を取った言葉で、各学問の学習を横断的に利用して、問題の探求や解決に生かしていく教育方法をいいます。
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理系脳を育てるためにおすすめのおもちゃ
生活や遊び、おもちゃにも工夫をすると、普段から「理系脳」を育てていくことが出来ます。幼児期から小学生までの間は、遊びながら楽しく理系脳を育んであげたいですね。ここでは、理系脳が育つと言われているおもちゃをご紹介します。
もくもくと遊べるパズルやブロックなど
集中して遊べるパズルやブロックなどは、理系脳を育てるのに最適です。ブロックや積み木などは、組み立てて様々な形を作ることで空間認知能力を高めることができます。たとえば、「レゴ」や「LaQ」、「ピタゴラス」などが有名です。さらに、これらのアイテムはカラフルなピースを組み合わせることが多く、色彩感覚も育みます。また、「キュボロ」や「キャッスルラビリンス」のような積み木を積んでビー玉を転がす道を作るおもちゃは、理系脳に重要な論理的思考を高めてくれます。
家族でわいわい楽しめる対戦ゲーム
将棋や囲碁など、戦略や次の手を考えるような対戦ゲームもおすすめです。トランプなどのカードゲームも遊びながら理系脳を育てます。カードゲームには「アルゴ」など、知育のために考えられたアイテムも多数ありますので、子どもが楽しめるおもちゃを選んであげましょう。また、小さい間は神経衰弱や絵合わせ、小学生になったら計算をしながら考えるゲームなど、子どもの年齢に合わせて難易度を調節できるのもカードゲームの良い点です。家族で仲良く遊ぶ時間で理系脳を育んでいけますので、おもちゃは普段の遊びにどんどん取り入れていきたいですね。
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理系脳を育てるためにおすすめの習い事
最近では理系脳を育てるための習い事も増えています。親では教えてあげられない専門知識が必要な習い事や、ルールや戦略の立て方を身につけて論理的思考を育む習い事などが人気です。子どもの特性に合った習い事を探してみましょう。
最近話題の理系脳のための習い事
ロボット教室やプログラミング教室、科学実験教室など、理系脳を育てる習い事が増えています。ロボットとプログラミングはセットで習えることが多く、自分で組み立てたロボットにプログラミングで動きをつけていくことが出来ます。工作など、ものづくりが好きな子におすすめです。科学実験教室では、簡単な実験を通して物質の変化を観察する、時計などの機械を解体して、どのような仕組みで動いているのかなどを解明するなど、子どもの好奇心をのばしながら分析力や論理的思考を育ててくれます。科学実験教室は、塾などが主催しているほか、地域の科学センターなどが無料や安価で開催していることもありますので、ぜひ調べてみてください。
理系脳を育てると再注目されている習い事
新しく生まれた習い事だけでなく、そろばんや将棋など以前からある定番の習い事も再注目されています。そろばんは、計算能力はもちろん、集中力や記憶力も育むことができます。また、指をすばやく使って計算するので、脳に良い刺激を与えるとも言われています。将棋は、ルールを理解し、それに則って論理的に考え、数手先まで予想し戦略をたてます。もし、相手が予想外の攻撃を仕掛けてきても、瞬時に分析して対応することが必要です。対戦を重ねることで、論理的思考や分析力、考察力が身に付くと言われています。
おわりに
子どもの教育で話題の「理系脳」。論理的思考や分析力、そして問題解決能力は、将来社会に出る子どもたちにはもちろん、実際に社会に出ている私たち大人にも大変重要な能力だといえます。子どもと遊びながら、いっしょに楽しんで理系脳を育んでいきましょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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