公募推薦や指定校推薦など、大学受験では一般的に利用されている推薦入試。推薦入試では、当日のテストの結果だけでなく、学校生活や部活、ボランティア活動などの取り組みを面接や小論文などでアピールすることで合格を手に入れることができます。小学生がトライする中学受験ではこのような推薦入試は利用できないのでしょうか。
実は中学受験にも推薦入試はある!
高校や大学受験ほどではないものの、中学受験にも推薦入試はあります。しかし、実施している学校はまだごく少数となっています。また、いわゆる難関校と呼ばれる学校では実施されておらず、中堅校や大学附属の中高一貫校で行われていることが多いようです。
推薦入試の種類と受験方法について
中学受験の推薦入試には、小学校長からの推薦と自己推薦の2つの種類があります。推薦入試に必要な書類は受験する学校によってさまざまですが、小学校の成績がわかる書類、学校推薦なら小学校の校長先生からの推薦書、自己推薦なら保護者が作成した推薦書を用意します。その他、必要であれば指定された模試の結果の原本や、習い事などでの受賞歴があればその賞状、算数検定や漢字検定の合格証などを提出します。受験日当日は学力をはかるテストではなく、面接や作文などが行われることが多いようです。
導入している中学校はどんな学校?
国立大学や医学部などを目指すような難関校では導入例がほとんどみられません。推薦入試を導入している学校の中では、大学附属や私立大学への推薦枠を持っている中高一貫校で実施されていることが多いようです。高校受験や大学受験に向けた勉強で時間をとられるより、中学高校の学生生活をより充実したものにしてほしいと願う、親御さんが推薦制を検討することが多いからかもしれませんね。また推薦入試とは少し違いますが、帰国子女向けの入試を実施している私立の中高一貫校も見られます。
合わせて読みたい
志望する中学校が推薦入試を導入していたら
上にも書きましたが、推薦入試を導入している中高一貫校は多くありません。そのような中で、子どもが志望している中高一貫校が推薦での募集をしていたら、かなり幸運ですよね。志望校が推薦入試を行っている場合は、絶対に受けるべきなのでしょうか?
第1志望かそうではないかで考える
第1志望の学校が推薦入試を取り入れているのならば、ぜひチャレンジしてください。しかし、第2志望以下であれば、推薦入試での出願を考えなくてはいけません。一般の入試テストの日程より早く行われることが多い推薦入試は、「専願」であることが多いためです。専願で受験をすると、合格すればその学校に通うことを確約しなければいけません。第1志望校への進学の道を残しておきたい場合は、推薦入試を受験するのは得策ではありませんので、親子でしっかりと考えて出願してください。
チャレンジ校にもトライしやすい
第1志望の学校でないと利用できないのかというと、そうでもありません。逆に、偏差値が届いていなくて諦めていたチャレンジ校が推薦入試を導入している場合もあります。チャレンジ校に推薦で合格出来るチャンスです。不合格でも、もともと第1志望であった学校への合格を目指すためにがんばることになるだけです。もちろん専願となりますので、合格したら通うことが前提となりますが、その学校への進学に憧れがあるのなら推薦入試に挑戦してみてはいかがでしょうか。
合わせて読みたい
元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。