男の子が女湯に入ってきて、イヤな思いをしたという声が聞かれることもありますよね。しかしママとしては、まだ一人で入浴させられる自信もなく、見ていないところで子どもがケガをしたりするのもこわいことでしょう。ここでは女湯に男の子の入浴は何歳まで許されているのか、世間一般の声や一緒に入浴できないときの対処法について、ご紹介します
男の子が女湯に入浴できる年齢は決まっている？
温泉で混浴できる年齢は定められており、破ったときは罰則もあります。法律や決まりでは、ママと一緒に入浴できる子どもの年齢は、どのように決められているのでしょうか？
各都道府県の条例によって定められている
「公衆浴場における衛生管理等要領」という厚生労働省の指針では、「おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと」としています。この指針に基づいて、各都道府県の自治体は、公衆浴場条例を出しているのです。しかしあくまでも指針のため、都道府県ごとに年齢の上限は少し変わります。最も年齢が低いところでは、京都府が「6歳」。最高は、北海道などで「11歳」となっています。
温泉によって決められている場合も
北海道では11歳まで混浴可能とされていましたが、苦情もあり、2015年10月から北海道浴場組合によって「9歳まで」とする浴場が増えました。また年齢よりも、発育している子どもがよく見られることから、「身長115cm以下」「年齢は9歳まで」と、身長プラス年齢で定めている浴場もあります。温泉ごとに独自ルールを設けている可能性があるので、温泉にいく際にはホームページなどを確認してみましょう。
ルールを破ると罰則はある？
年齢制限を無視して入浴した場合、刑法130条の「建造物侵入罪」に問われる可能性があります。ただ混浴をしたことを罰せられるわけではなく、「正当な理由なく、施設の管理者の意思を無視して立ち入った」ことを罰せられます。その際は3年以下の懲役または10万円以下の罰金を支払わなくてはいけません。
「年齢制限を破って混浴したこと」に関しては、温泉の経営者が罰せられます。条例のもととなっている「公衆浴場法」は、個人ではなく、浴場を規制しているからです。お店の営業問題に関わることもあるため、温泉内のルールは必ず守るようにしてくださいね。
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子どもの入浴にたいして世間の声は？
子どもとの混浴は、ルールを守っていればいいというわけでもありませんよね。公衆浴場では、他の利用者がどう感じるのかも大切となります。そのため注意されたり、子どもがイヤな目で見られる可能性もあります。あなたも周りも、ゆっくりできるよう、世間の声も確認しておきましょう。
「小学校に上がる前まで」が最多
厚生労働省の指針では10歳以上の男女は混浴させないとなっています。しかし20代～50代の女性を対象にした「女湯に入る男児は何歳まで許せるか」のアンケート調査（WooRisアンケート）では、6歳（幼稚園年長）までが1位で、全体の26.6%です。2位の17.6%が「7～8歳」、3位の15.8%が「0～3歳」という結果でした。
またY！ニュースのアンケートでは、男女含めて「6歳まで」と答えた人が53.3％と半数以上になっています。世間としては「小学校に上がる前」までであれば、問題ないということですね。
子どもの様子や発育で判断する
Y！ニュースのアンケートで17.1％もあったのが、「年齢以外で判断」です。幼くても、身長や体格が良ければ、周りが気にしてしまうこともあるでしょう。または異性や何でも興味がある子どもであれば、つい自分と違う他人の体をじっと観察したりして、迷惑がかかることもあります。
さらに子どもによっては、男女の違いを意識していて、混浴が恥ずかしいと感じる子もいるでしょう。あわせて女の子は精神的な成長が早い傾向があり、男湯に入ったことがいつまでも恥ずかしい思い出として、残るおそれもあります。そのため、子どもの様子や発育など見て、決めることも必要です。
特別な事情があるときは相談を
子どもが障害をもっていて、男女のことを意識できていなかったり、一人で入浴させることがむずかしかったりするなど、複雑な事情を持つ場合もあるでしょう。気晴らしや思い出作りに、温泉に行くことは悪いことではありません。
ただ周りがそれを把握していなかったり、必要な対処ができないと、トラブルになるおそれがあります。そのため、温泉を予約する前に、管理者にしっかり相談をしましょう。そうすれば貸切風呂がある部屋に案内されたり、特別に時間を設けてくれることがあるかもしれません。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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