赤ちゃんを連れて初めての海外旅行!ワクワクするイベントですが、赤ちゃんのパスポートは手配済みですか?赤ちゃんのパスポート申請は、なんといってもパスポート写真を撮るのが大変です。必要な要件を満たしていないと、窓口で受け付けてもらえず二度手間になることもあります。今回は、赤ちゃんのパスポート写真についてご説明します。写真の規格や撮り方のコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
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赤ちゃんのパスポート申請ってどうするの?
赤ちゃんと海外に渡航する場合、生まれたての赤ちゃんであってもパスポート(旅券)が必要です。パスポートは申請から受領までおよそ1週間かかります(地域によって異なる)。これとは別に必要書類をそろえる手間と時間も忘れてはなりません。スムーズに手配できるように、まずはパスポート申請の基礎知識を押さえておきましょう。
赤ちゃんのパスポート!申請の基礎知識
12歳未満の場合、5年用のパスポートのみ取得可能です。(10年用は20歳以上)。概要は以下の通りです。
<赤ちゃんのパスポート申請に必要なもの>
- 手数料(収入印紙代)0歳~12歳の場合¥6000
- 6カ月以内に作成した戸籍謄本(戸籍抄本)
- 住民票のコピー
- 本人確認書(健康保険証+母子手帳など)
- 保護者の本人確認書
- 証明写真(縦45mm×横35mm)
なお、申請書は当日窓口で作成できます。
<パスポートの申請場所>
各都道府県の窓口にて申請可能。外務省のホームページからも検索できます。ちなみにパスポート申請時には、赤ちゃん本人を連れて行く必要はありません。
<法定代理人の署名が必要>
未成年の方がパスポートを申請する場合には、「法定代理人署名」が必要になります。こちらは親権者であるパパ、またはママが署名すれば大丈夫です。
<所要日数>
申請~受け取りまでは、土日祝日を除いて1週間程度かかります。出発の日に間に合うよう、余裕を持って準備したいですね。必要書類をそろえるのだけで一苦労。なんといっても「証明写真」の準備に戸惑うママが多いようです。
<受け取りの際は赤ちゃんと一緒に!>
パスポート申請時は赤ちゃんを連れて行く必要はありませんでしたが、受け取る際は必ず赤ちゃん本人を連れていなかければいけません。
パスポートの証明写真と赤ちゃんが同一人物と確認されて、初めて受け取ることができます。
パスポート申請に使える写真の条件とは
こちらでは、外務省が公開しているパスポート写真の規格を解説します。パスポートを申請するためには次の要件を満たす写真が必要です。
(1)本人のみ
ママやパパが映り込んでいるものはNGです!
(2)正面、無帽、無背景
赤ちゃんが正面を向いていること。ベビー帽子をかぶった状態ではNG。背景に余計なものが映り込まないよう注意しましょう。
(3)影のないもの
左右どちらかに影が大きく映っていると、非承認になりやすいそうです。
(4)顔の立ての長さが写真縦の70%~80%
自分で撮る際に一番難しいポイントです!顔のサイズ比が決まっているため寄りすぎ・離れすぎは非承認になってしまいます。
(5)背景と人物の境目がはっきりしている
背景は白や青一色が基本です。背景にグラデーションがあったり、絵柄などが映り込んでいたりする写真は使用できません。
その他にも複数の要件がありますので、詳しくは公式ホームページをご確認ください。
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赤ちゃんのパスポート写真を賢く撮る方法
大人なら街中にある証明写真の撮影機でパパッと撮れますよね。しかし自分で椅子に座れない赤ちゃんともなると、大変です。赤ちゃんのパスポート写真を撮る方法は大きく二つ。スマホやデジカメを使って自分で撮る方法。そして、プロのカメラマンに撮ってもらう方法です。
方法(1)スマホで撮影してお店プリント
証明写真アプリを使用すれば、スマホで手軽に撮影ができます。ガイドに従ってシャッターを押せば顔のサイズ比率を自動調整してくれるため、デジカメより簡単ですね。
撮った写真は自宅のプリンターやコンビニでプリントします。数百円で仕上がるため、お財布にも優しいのが特徴。
<スマホで撮影~ねんねの赤ちゃん>
用意するもの…白や薄い青など(顔と同系色でない色)の模造紙やシーツ、マスキングテープ、スマートフォン
- 背景用の模造紙やシーツを床に貼っておきます。マスキングテープで固定しましょう。不自然な影が映らないか、照明の位置や明るさを調整します。
- 背景ができたら赤ちゃんを寝かせ、正面を向かせます。
- 首がすわっていない場合や赤ちゃんが正面を向けない場合は、首の後ろに手を入れて支えます。このとき、正面から大人の腕が見えないよう、位置を調整してください。
- 赤ちゃんが前を向いたタイミングを逃さないように、撮影します。できるだけ枚数を多く撮っておきましょう!
上から撮影するとき、大人の影が入り込まないよう注意してください。
また、赤ちゃんの首がすわっている場合は、ママのお膝に座らせて撮影してもよいでしょう。ただしママの服は白で、赤ちゃんの背景に余計なものが入らないようにするのが重要。
規格外の場合、窓口で受け付けてもらえなかったケースもあるそうです。再撮になって出直し…ということにならないためにも、ルールに沿った写真を持参しましょう。
方法(2)赤ちゃんの撮影は写真館なら楽々
うまく撮れる自信がない…という方には写真館がおすすめです。専門の写真館でプロに撮影してもらえば時間も手間も少なく済みます。自分で撮影するのに比べてお金はかかりますが、失敗して二度手間になるより賢い選択かもしれません。
プロのカメラマンなら背景や照明の調整もお任せ。ベストな表情で撮れるよう、赤ちゃんをあやしたりしながら進めてくれます。申請要件を満たす写真を撮ってくれるのはもちろんのこと。自宅で撮るよりかわいく・きれいな仕上がりです。
乳幼児の撮影を扱っている写真館は限られているため、事前に問い合わせましょう。大手ではカメラのキタムラが運営する「スタジオマリオ」で提供されています。
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撮影するときのポイント
ここでは、自宅で撮影するときのポイントをご紹介します。
赤ちゃんの機嫌がよいタイミングで
撮影するなら赤ちゃんの機嫌がよいタイミングを狙いましょう。「なかなかうまく撮れないなぁ」とずっと撮影していると赤ちゃんも飽きて、どんどん不機嫌になることも。あまり時間をかけないように撮影するのがコツです。
明るい場所を選ぼう
自宅で撮影する場合、背景を明るくしても部屋が暗いとうまく写りません。フラッシュを使わなくても明るく撮影できる環境で撮影しましょう。おすすめは日中の室内です。
笑いすぎない
写真撮影となると笑顔が欲しくなりますが、パスポート写真の規定として「平常の顔貌と著しく異ならないもの」とあります。ほほ笑む程度なら大丈夫ですが、口を大きく開けて笑っていたり、目を細めていたりするものはNGになってしまいます。寝ているときは撮影しやすいですが、もちろんNGです。
赤ちゃんの服装
基本的に何を着てもよいのですが、背景と同化してしまう色は避けましょう。規定には「背景と人物の境目がはっきりしていること」とあるので、背景とかぶらない濃い色の服がおすすめ。また、襟が顔にかからないように注意しましょう。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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