今や中高生だけでなく、小学生にも存在する「スクールカースト」。スクールカーストのランク付けによって、いじめに発展することもあり、わが子のことを思うと心配になりますよね。小学生のスクールカーストとは、どのようなものなのでしょうか?果たして、どのような子がいじめの対象になりやすいのか、まとめてみました。
小学生の「スクールカースト」とは?
年齢が上がるにつれて、じわじわと出来上がっていくスクールカースト。中高生ほど明確ではないにしろ、低学年でも「まだまだ先のこと」などと油断はできません。小学生のスクールカーストは、どのようにランク付けされるものなのでしょうか?
早ければ幼稚園からはじまるランク付け
早熟な女の子であれば、幼稚園時代からお友達にランク付けをしはじめている場合もあり、小学生も低学年の間からすでにスクールカーストが存在していることも珍しくないようです。しかし、低学年の間は「やんちゃな男の子」や「世話好きな女の子」「スポーツ万能な子」など、自己主張の強い性格や存在が目立つ子がクラスの中心になります。まだまだ、ピラミッド型のスクールカーストの形をしていないことも多く、その形は中学年以降に少しずつ形成されていきます。
ランク付けが本格化するのは高学年から
高学年ともなると、中高生と同じようにスクールカーストが出来上がってきます。しかし、中学受験が盛んな地域など、子どもたちの進学先が流動的である場合はスクールカーストが維持されにくいと言われています。なぜなら、スクールカーストは閉ざされた環境で生まれるからです。中学受験をする子が多い場合は、学校以外に塾という居場所があることや、進学先に同じ小学校の出身者が少ないために、新年度でスクールカーストのランクがリセットされます。逆に、小学校からほぼ全員が公立中学校に進学する地域や小中一貫校などは、小学校高学年からのスクールカーストがそのまま中学校でも維持されてしまうのです。
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「スクールカースト」の基準とは?
お母さん世代とは、スクールカーストのランク付け基準が変わってきているようです。早い子であれば、小学生の間からスマホを持ち歩く現代の学校においては、やはりSNSもランク付けの一端を担っていると言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高いかどうか
以前は、おしゃれでにぎやかなグループの中心人物や、恋愛経験が豊富で遊び慣れている子など、いわゆる派手な子どもが頂点に立っていることが多かったのではないでしょうか?しかし、今は見た目の華やかさ以上に、「コミュニケーション能力」が重要な判断基準となっています。コミュニケーション能力の中でも、「自己主張力」「同調力」「共感力」が高い子どもほど、上位にランクされています。しかし、相手の気持ちを察して共感できる「共感力」については、その中でも重要視されていないそうです。
「自己主張力」と「同調力」を持つ子がリーダー
リーダーシップに重要なのは、一見すると「自己主張力」のように思えます。しかし、「自己主張力」が強過ぎると、自己中心的にも感じられ、最終的には疎ましいと思われます。そこで、重視されるのが「同調力」です。「同調力」は、場の空気を瞬時に読み取り、場を明るくさせる能力です。自分の意見も通しつつ、空気を読むことができる力がリーダーになる条件だと言えそうです。しかし、このリーダーに思いやりの気持ちである「共感力」が欠けていた場合、級友への「いじり」がいつの間にか「いじめ」へと変貌してしまう危険があります。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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