妊娠した喜びもつかの間、何かしらの理由で流産してしまった…。この世に生を受けることなくおなかからいなくなってしまった赤ちゃんを思うと、まるで心に大きな穴が開いたようになってしまう女性も少なくありません。流産はどんな女性にとっても、つらく悲しいもの。この悲しみを乗り越えるにはどうしたらいいのでしょうか?
つらい気持ち、心にため込まないで!
流産してしばらくの間は、何も手がつかなくなってしまうかもしれません。何をしていても、赤ちゃんのことを思い出してしまう。そんな人もたくさんいることでしょう。けれど、つらい気持ちを心にため込んでしまうのは、精神的にも健全ではありません。
思い切り泣いてつらさを吐き出して
まずは悲しみを思い切り吐き出してしまいましょう。自分を責めたり、悲しみを心の奥底に封じ込めてしまったりするのが一番よくありません。「つらくて悲しい」のはいけないこと、ではないのです。泣きたいだけ泣いて、心を解放させてあげましょう。
涙を流すことが、心の浄化にもつながります。「どうして流産してしまったのだろう」とモヤモヤとした心をそのまま放っておくと、流産の悲しみが癒えるきっかけを見失ってしまうでしょう。いっぱい泣いて、ゆっくり休む時間を作ってみてください。
無理に忘れる必要はないのです
悲しみというものは、忘れようと思えば思うほど、心から離れることはありません。自分では執着しているつもりはないのに、忘れたいと思っているのに付きまとってくるものなのです。流産はつらい思い出かもしれませんが、忘れなければいけないわけではありません。
期間は人それぞれですが、流産をしたつらさを昇華できるときがいつかやってくるので大丈夫です。本当はつらいのに、「もう忘れた!」と強がったふりをする必要はありません。
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流産を客観的に受け入れることも大切
流産の気持ちを乗り越えるステップのひとつとして、つらい気持ちを客観的に受け入れることがポイントになります。自分だけがつらいのではなく他にも同じ人がいると知ることが、大きなきっかけとなるでしょう。ここでは二つの方法をピックアップしてみました。
同じ経験者とともに心を分かち合う
つらい気持ちは、同じ経験をした人だからこそ理解できる場合も多いのです。今ではネットを通じて同じような経験を持つ人と知り合えるサイトもたくさんあります。同じような状況や同じ年齢、または複数回流産してしまった女性などさまざまな悩みを抱えた人がいると知ると、自分自身の気持ちを客観的に見ることができるかもしれません。
病院などでも、同じ経験を持つ女性との「交流の場」について情報を得られることもあります。経験者とともに流産という現実に向き合うことで、悲しみを乗り越えるきっかけにつながるでしょう。
供養してあげることで気持ちに整理をつける
流産経験者が気持ちに整理をつける方法として、水子供養をする人もいます。流産した赤ちゃんは、この世には生まれてこられなかったけれど、ほんのひと時でもおなかの中で生きていたのです。水子供養をすることがこの世に存在したあかしにもなり、気持ちに区切りをつけるきっかけになります。
天国へ見送ってあげることで、夫婦ともに流産を受け入れることにつながるでしょう。赤ちゃんはきっと空からいつも見ていてくれるはずです。ママが悲しんでばかりいては、赤ちゃんもうれしくありません。赤ちゃんのためにも、もう一度笑顔を取り戻してみましょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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