「母親が好きなマザコン男なら聞いたことがあるけど・・・」父親のことをとっても好きなファザコンも世の中には存在します。実は目立たないものの、ファザコン男子は一定数存在するようなのです。女性にとって実害が薄く、許容されがちなファザコン男子ですが、それが旦那となるとちょっと困ったことも。今回は、知られざるファザコン男子の実態と対処法についてご紹介します。
女性だけじゃない!ファザコン男子の特徴
お父さんが大好きで、「お父さんみたいな男性と結婚したい!」と夢見るファザコン女子は、社会的認知度も高いですね。コンプレックスは一般的に「劣等感」と訳されますが、この場合は、度を越えた「愛着」として表面化しています。ファザコン男子の場合は少し複雑で、「劣等感」を持つタイプと「愛着」を強く持つタイプがいるようです。
立派なお父さんを超えられない劣等感
19世紀に活躍した心理学者フロイトが提唱したエディプスコンプレックスは、幼児期における心理的抑圧のことです。男の子は、父親を殺して自身の愛情の対象である母親を手に入れたいと願いますが、強い父親にはかなわないことを実感します。強い父性は「去勢」のメッセージを持ち、男の子は常に父親からの圧力を感じ、母親を手に入れることを断念。男の子は父親から離れ、外の世界へ出ていく、という考え方です。この考え方については多くの異論・反論もありますが、エディプスコンプレックスの概念を基準とした場合、ファザコン男子の中には、この「強い父性」への劣等感が残っていると考えられます。「強くて立派なお父さんを超えることができなかった」というコンプレックスが特徴です。
お父さん大好き!双生児父子
エディプスコンプレックスの考え方の中で、「去勢」のメッセージは大変強いものだとされています。男の子は、父親を倒そうとすれば去勢の恐怖にさらされ、父親に屈服したとしても去勢されているように感じてしまうというのです。ほとんどの男の子は、自分を守るために父親から距離を置き、自立して愛情の対象を探します。しかし、ファザコン男子の中には、愛される子どもの立場でいたいがために精神的に去勢された状態で「優しいお父さん大好き!ずっと仲良くしていたい」という愛着を持つタイプがいます。
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「こんな旦那に困っています」実際は?
「マザコンよりまし」「お父さん思いのいい旦那さんじゃないですか」など、ファザコン男子に世間の目は優しい傾向にあります。でも実際のところはどうでしょうか。ファザコン男子を旦那さんに持って困るパターンは2通りあるようです。
なんでもかんでも父親頼り
立派なお父さんに育てられたため、「父親を超えたい」という気持ちが強いゆえに、成功する人は大勢います。父親に対する尊敬の念や思慕の情が自身の成長によい影響を与えたパターンです。しかし、中には父親を超えたいと思いつつ超えられず、強い劣等感を抱えてしまう人がいます。お父さんを嫌いになり、距離を置くならまだよいのですが、逆になんでも父親のいうことを聞いてしまう旦那さんがいます。自分たちの家庭の将来設計までお父さんに相談して決められたら、自分が誰と結婚したのかわからなくなってしまいますね。
父親>嫁?!父親を甘やかす旦那
週末になると実家に呼び出され、義両親の買い物の手伝いや家の用事をしてあげる旦那さんもいます。人から「親孝行ね」と褒められても、たまったものではありません。一緒に出掛けたり、飲んだりするだけならまだしも、父親が大好きで、なにをされてもまったく文句をいわない旦那さんもいます。知人の旦那さんは、カードの名義を勝手に使われて買い物をされても黙って支払ってあげるというから驚きです。これは親孝行というより甘やかしでは・・・。自分の奥さんよりも父親を優先している旦那さんは、子どもが生まれても親を優先するのでしょうか?これでは将来が不安になってしまいます。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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