泣いたり暴れたりとなかなか大変な赤ちゃんの予防接種。できるだけ安静に休ませてあげたいところですが、その日のお風呂はどのように考えればよいのでしょうか?ここでは予防接種を受けたあとの副反応や当日のお風呂の入り方、お風呂を避けたほうがよい場合の目安についてご紹介します。赤ちゃんの予防接種を控えているママはぜひこの記事を参考にしてください。
予防接種後に気を付けたい「副反応」とは
お風呂に入れるかどうかは副反応の状態によって異なります。予防接種は重症化することのある感染症などの病気を予防するために行われていますが、しかし病気の元である病原体を弱めて体の中に入れているので、まれに副反応が起こることがあるのです。
副反応の一般的な症状とは
副反応とは、予防接種を受けたことで起こる体にとってあまり望ましくない反応のことで、以下のようなものが代表的です。
- 熱がでる
- 機嫌が悪くなる
- 接種したところが赤くなる、腫れる、しこりができる、など
これらの症状はほとんどの場合2~3日で解消しますので、予防接種を受ける際に過度に心配する必要はありません。その代わり、お風呂に入る前には普段以上に子どもの様子に気を配るよう気を付けましょう。
不活化ワクチンは24時間が注意の目安
不活化ワクチンとは細菌やウイルスを病気にならないようにして体に取り入れるタイプのワクチンです。一般社団法人日本ワクチン産業協会によると、接種後24時間は副反応の出現に注意が必要としています。
この分類に含まれる予防接種の種類は
- B型肝炎
- ヒブ感染症
- 肺炎球菌感染症(小児用)
- 百日せき
- ポリオ
- 日本脳炎
- インフルエンザ
などが含まれます。
生ワクチンは3週間が注意の目安
生ワクチンとは予防接種の中で病原体は生きているものの、性質を弱め病気にならないようにしたタイプのワクチンです。一般社団法人日本ワクチン産業協会によると、接種後3週間は副反応の出現に注意が必要としています。
この分類に含まれる予防接種の種類は
- ロタウイルス感染症
- 結核
- 麻しん(はしか)
- 風しん
- おたふくかぜ
- 水痘(みずぼうそう)
などが含まれます。
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予防接種を受けた当日もお風呂に入れる
予防接種をしたあとは副反応に注意が必要ですが、ひどく悪い症状になる可能性はかなり低いです。そのため子どもの様子に異常がなければ普段通りにお風呂に入れて構いません。ここではお風呂へ入る際に注意したいポイントについてご紹介します。
1時間以上たてばお風呂に入れて大丈夫
ショック状態になるなどの急激な副反応は一般的に予防接種後30分以内に起こるとされています。そこで、1時間ほど様子を見て問題なければお風呂に入れて構いません。注射した部位を清潔に保つためにも有効ですが、お風呂は意外に体力を使います。疲れすぎてしまわないように、手短に入浴するようにしましょう。暑い時期ならシャワーだけでもよいかもしれません。
注射をした場所は強くこすらない
予防接種で注射をした場合、注射をした箇所が腫れていることがあります。赤ちゃんが腫れを気にするようであれば、ぬれたタオルなどで冷やすのがおすすめです。しかし掻(か)いたりもんだりなど直接刺激するのは腫れが悪化する原因となるためできるだけ避けましょう。同じ理由で、お風呂に入って体を洗う場合は、注射をした付近を強くこすらずに、優しく泡立てて洗うのがおすすめです。
注射のあとのばんそうこうははがしてよい
予防接種のあとに貼られる四角くて小さなばんそうこうは傷口の止血のために貼っています。ばんそうこうは予防接種がおわって血が止まっていればはがしても構いません。もしお風呂の前まで貼っている場合は入浴前に優しくはがしてあげましょう。逆にいつまでも貼っていると肌を傷めるだけでなく細菌が増える原因となるため、翌日には必ずはがしましょう。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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