「からだの健康は歯と歯ぐきから」と言われるように、歯の健康はとても大切です。どんなに丁寧に歯磨きをしても、歯石は少しずつたまってしまいますので、歯医者には定期的に通う必要があります。子どものうちから歯医者に通う習慣をしっかり身に付けられるよう、子どもが歯医者を怖がらずに行けるヒントを紹介していきたいと思います。
歯医者は怖くないことを理解させる
子どもが歯医者を嫌うのは、「痛いことをされるから」なのではなく、「何をされるのか分からないから」という場合の方が多いようです。まずは子どもに、歯医者がどういう場所で、何のために、どのようなことをするのかを理解させましょう。
まずは定期検診で歯医者に慣れさせる
歯医者嫌いな子どもにさせないためには、小さな頃から歯医者に慣れさせることが大切です。できれば乳歯の生え始める頃である、生後6カ月の時期から定期的に検診に連れていくのが望ましいようです。永久歯に生えかわる6~12歳で既に虫歯がある場合でも、治療を急がなくても大丈夫であれば、まずは検診という形で歯医者に慣れさせてあげましょう。
治療器具の説明や練習をしてもらう
口の中の治療は自分では見えないので、子どもにとってはただの診察でも怖いものです。初めて歯医者に来た子どもには、歯の治療や掃除に使う器具の説明や練習をしてくれる歯医者を選びましょう。実際に器具から水を出したり、口に風をあててみたりして、子どもに小さな達成感を持たせてくれます。音はすごいけど怖い道具ではないと知れば、子どもの不安感も軽減します。
絵本で歯医者のイメージを伝える
歯医者に行く前に、歯医者さんがどんな所でどんな治療をするのか、子どもがしっかりイメージできるように、絵本で予習をしてみてはいかがでしょうか?おすすめの絵本は、【たっちゃん むしばだね】(作:わかやま けん)、【歯いしゃのチュー先生】(作:ウィリアム・スタイグ)、【わにさんどきっ はいしゃさんどきっ】(作:五味太郎)、などです。
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希望や状況に合わせた歯医者選び
実は歯医者であれば誰でも「小児歯科」と看板をあげることができてしまいます。家族みんなで同じ歯医者に通いたいのか、専門的に子どもの歯をしっかり診てもらいたいのか、希望や状況に応じて、目的に適した歯医者を選びましょう。
小児歯科専門医のいる歯医者を選ぶ
子どもの歯の生え変わりや、かみ合わせなど何か不安があるならば、「小児歯科専門医」のいる歯医者を選んだ方が良いかもしれません。「小児歯科専門医」とは、小児歯科を専門に勉強し、日本小児歯科学会の定めた基準をクリアした医師のことです。しかし、専門医でなくとも良い歯医者さんはたくさんいますので、ひとつの選択基準として参考にしてください。
家族みんなで通える歯医者を選ぶ
一般歯科と小児歯科の両方ある歯医者を選び、家族で一緒に治療や検診を受けられれば、子どももきっと安心します。歯医者選びは情報誌やホームページなどを一緒に見て、なるべく子どもに選ばせてあげるなど、時には「お母さんも不安だけど、○○と一緒なら頑張れそうだよ。」と弱気を見せ、子どもに主導権を持たせてみてましょう。
子どもが楽しめる工夫のある歯医者を選ぶ
最近では治療や診察をした子どもに、ガチャガチャやおもしろケシゴムなどのご褒美がある歯医者さんが増えています。また、アミューズメントパークのように楽しくてカラフルな内装で、滑り台、絵本、オモチャなど、子どもが自分から遊びに行きたくなるような歯医者さんもありますので、子どもが喜びそうな歯医者を選んでいってみましょう。
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社交的な我が子に困惑する引きこもり主婦。トイレでの愛読書はナンシー関さん。
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