産み控えのメリットデメリット
産み控えを考える理由には、子どもを育てるための費用の捻出が難しいというような、経済的な理由が一番に考えられます。
しかし全ての方が産み控えをしているわけではありません。中には仕事に本腰を入れたい場合や、兄弟間での年齢の差を調整したいような場合もあると思われます。
では産み控えには、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
産み控えのメリットについて
子どもの数が少なければ少ないだけ、子育てに関する費用や時間は削減できます。しかし人間は十人十色ですので、それぞれの子どもによってさまざまな特性があり、その全てを理解しようとすると大変労力がかかります。
産み控えをすることは本当に子どもを今育てることが賢明かどうかを考えるきっかけになり、人生の設計を計画的に立てることができるようになるでしょう。
産み控えのデメリットについて
出産を先延ばしにすればするほど年齢が上がり、難産になるリスクや、母子の健康状態が低下する割合が高まる可能性もあります。
しかし、これは一概には言えず、女性にとってのベストな出産のタイミングがいつかということは断言できません。仮に今産み控えをしたとしても、今後必ずしも産みたいと思った時に、出産できるかどうかといったことはわからないのです。
そのため出産に関して不安に思ったことがあれば、婦人科などの専門家に相談をすることが大切です。
産み控えをしたい、と思ったら?
さまざまな理由で産み控えをしたいと思った時、女性が一人で悩んでしまうことは心身ともに悪影響になるために避けた方が賢明です。
まずは一番近くで支えてくれているパートナーに、自分の気持ちや懸念事項を伝えて見ることをおすすめします。他にも身近に出産をした知り合いがいる場合は、話を聞いてみてもいいかもしれません。
また経済的な理由のみが不安なのであれば、前述したような地域の制度をうまく使えば、必ずしも産み控えをしなくても良い場合もあります。一時の判断の結果によって、後悔することがないように気をつけていきましょう。
おわりに
新型コロナウイルスの影響により、産み控えをする夫婦は増えています。確かにこのいった状況の中での子育ては通常と異なることが多く、混乱をしたりストレスを溜め込んでしまったりするかもしれません。
しかし一度産み控えを決断してしまったら、その時はもう戻りません。将来、後悔することのないよう、パートナーと話し合いながら、慎重に決断することが重要です。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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