男女共通の名前を付ける際の注意点を知っておこう
男女共通の名前をつける際には、いくつかの注意点があります。「言葉の響きがいいからこの名前にする!」と決めても、過度に性別の判断が難しい名前であれば、子どもが将来困ってしまう可能性もあります。
ここからは、男女共通の名前をつける際に気をつけておくべきことを3つお伝えします。
性別に沿った漢字を選ぶこと
男女共通の名前をつけるときに注意したいのは、使う"漢字"です。性別を連想させやすい漢字を使う際には、しっかりと性別に合ったイメージでつけてあげる必要があります。
例えば"姫"という漢字を男性に使ったり、"太"という漢字を女性に使ったりしてしまうと、「この子の性別はどっちなんだろう?」と相手を迷わせてしまう可能性が高いです。
性別を間違えられるとショックを受けてしまう子も多いため、そうならないように漢字選びには十分に注意しましょう。
明らかに性別を区別できる読みは避ける
漢字だけではなく、読みにも注意が必要です。明らかに女性の名前を男性に付けてしまったり、男性の名前を女性に付けてしまったりすると、漢字を性別に合わせたとしても無理が生じます。
「本当は男の子が欲しかったけれど、女の子が生まれたから、我が子には男の子の名前をつける!」という親もたまにいますが、それはやめた方が賢明です。しっかりと、その性別でも合う名前であるかをリサーチした上で、名付けるようにしてくださいね。
リスクがあることは理解しておく
これからはジェンダーレスな時代になっていくことが予想されるため、性別によるいじめなどは少なくなっていく傾向にはあると思います。しかし中性的な名前をつけると、どうしても子どもの頃に「男みたい」「女みたい」と言って、名前をからかわれる可能性があります。
また性別を勘違いされ、間違った手続きをされることもあり得るでしょう。そういったリスクはしっかりと承知した上で、名付けることが大切です。
おわりに
中性的な名前は、おしゃれなイメージが漂いますよね。しかし、男女共通で名前をつける際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 性別に沿った漢字を選ぶ
- 明らかに性別を区別できる読みは避ける
- リスクがあることは理解しておく
どんな子どもに育って欲しいかを想像しながら、素敵な名前を選んであげてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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