妊娠経験者でなくとも、赤ちゃんとお母さんはへその緒でつながっている、という知識はあるでしょう。学校でも習いますね。そして、産後のへその緒を保管しているという、お母さんもいるでしょう。でも、へその緒っていまいちよくわからない、という人もいるのではないでしょうか。そんな、へその緒について詳しく説明していきます。
へその緒ってどのようなものでしょうか?
へその緒というのは、妊娠中とても大事な役割を果たしています。お母さんと赤ちゃんをつなぐ、重要な命のパイプです。そのようなことを耳にしたことはあっても、それ以上のことは知らないという人は多いと思います。
へその緒は臍帯(さいたい)と呼びます
へその緒はお母さんのおなかの中にある胎盤と、赤ちゃんのおへそをつなぐ管状のものです。臍帯(さいたい)とも呼ばれます。赤ちゃんはこのへその緒を通して、成長するための栄養や空気を、お母さんから送ってもらいます。へその緒がなかったら、妊娠は継続できません。へその緒は命綱、という言葉がぴったりの、本当に重要なものなのです。
へその緒の管の中はどいうふうになっているの
へその緒はパイプ状になっていますが、その中には静脈と動脈が通っています。その静脈と動脈を覆っているのが、ワルトンゼリーという物質です。この物質は、大事な脈を守る役割を果たしています。赤ちゃんはおなかの中で元気に動き回るので、へその緒は大丈夫?と思いますが、この物質が保護してくれているおかげで、破損を防いでくれています。
へその緒の長さってどれくらいなの?
へその緒の長さがどのくらいなのか知っているでしょうか?お母さんと赤ちゃんをつなぐパイプ、というと長いものを想像しますが、その長さは50センチほどだということです。狭いおなかの中で、50センチもあるというのは、驚きですね。妊娠中のおなかの中は、すごいことになっていますね。ちなみに、直径は1センチほどだそうです。
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赤ちゃんが生まれる時へその緒はどうなるの?
お母さんのおなかの中で、重要な役割を果たすへその緒。へその緒が役目を終えるのはご存じの通り、出産の時です。おなかの中で、長く頑張ってきてくれたへその緒を切断する時がきます。出産前後、どのような流れでしょうか?
出産と共に体外へ出てくるへその緒
妊娠期間お世話になったへその緒は、赤ちゃんと共に外に出てきます。近年では、お父さんが切断したりする場合もありますね。へその緒は切っても痛くないの?という疑問があるかもしれないですが、母親側を体験した者としては、全く切られた感覚がありません。それ以前に出産の痛みで、それどころではない状態です。おそらく赤ちゃんも痛みはないでしょう。
へその緒を切るのを3分待つ!?
へその緒というと生まれてすぐ切る、というイメージがありますが、3分後に切ると良いといわれています。その理由は、3分待つとへその緒の中の血液が赤ちゃんに流れ、鉄分の値が良好になるということです。へその緒を切るタイミングというのは、医師に委ねるしかありませんが、3分ほど待った方が良い、ということを推奨している国もあるようです。
へその緒は保管しておきましょう
出産の記念として、へその緒を保管している方は多いでしょう。へその緒は赤ちゃんのおへそにしばらくついたままで、生まれて数週間たつと、乾燥してコロンと取れます。それを木箱などに入れて保管します。へその緒は乾くと黒く硬くなります。乾いたへその緒は、へその緒と知らなければ、なにこれ?と思うような物体になります。子どもが大きくなったら、大切な記念の品として、見せてあげましょう。
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