産前休暇を取らないメリットって?
ここでは、産前休暇を取得しない場合のメリットについて考えてみましょう。まずは金銭面です。出産ギリギリまで働くため、給料がいつもと同様に入り、安心して出産に立ち向かうことができます。また、自宅でやることがないと怠けがちになってしまう方にとっては、働いていた方が活動的に過ごせるということで、生活にハリが出る要素になるかもしれません。
産前休暇を取得しないデメリットはある?
産前休暇を取らないことで、もちろんデメリットもあります。どんなに妊娠中につわりが軽かったとしても、急に体調が変化した時は、職場に迷惑をかけてしまうかもしれません。また体調だけではなく、ホルモンバランスが大きく乱れてしまうことにより職場でもイライラしたり、ミスが増えてしまう可能性もあります。
休まないことが会社に迷惑をかけないと捉える方もいますが、大切なのは心身の体調を整え、無事に出産を終えることです。このことは頭に入れておくようにしてくださいね。
職場の理解度があるかどうかもチェック
職場に出産に理解がある社員が多く、休憩を取らせてくれるなどの配慮をしてくれるところでは、休暇を取らないことも選択肢の一つかもしれません。つわりは、人によってはとても大変で会社に行くことすらままならない人もいれば、ほとんど何も変わらないという人もいます。もし体調面での変化がないようでしたら、緊急事態にも対応できるように配慮してもらった上で、働くということもありかもしれませんね。
コロナ渦での産前休暇との向き合い方
コロナウイルスの感染防止のために、テレワークが急速に広まっています。体調が不安定になりやすい方でも、在宅での仕事であれば、リラックス環境で働けるため、いざと言うときも休みやすいかもしれません。通勤がないのも負担が少ないですね。体を動かす機会は減ってしまうかもしれませんが、出産の不安を減らすために何かに打ち込んでいたいと思う方は、自宅で仕事をすることを提案し検討してみても良さそうですね。
おわりに
出産前でも働くことによって収入面で安心したい方や、適度に体を動かしていたいという方は、産前休暇を取得しない選択をするのも良いかもしれません。ただ職場など周囲に協力してもらうことが必要不可欠になります。そのため、自分の体調や周囲からどの程度の援助を受けられるかということを踏まえ、適切に判断していきましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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