年末調整で会社から渡される用紙の意味と書き方
年末調整、○日までに出してね!と事務所から渡される用紙は、3枚から4枚あります。用紙の上には何やら小難しいタイトルが付いていて、ぱっと見ただけでは、よく意味が分かりません。それぞれのタイトルの意味と、その用紙の書き方を説明します。
1.給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(1枚もしくは2枚)
この書類を会社に提出することで、会社に年末調整をしてもらえることになります。払い過ぎた税金を取り戻すには、自分から行動しなくてはいけないということです。
記入する項目は用紙の上の方の太枠の中だけです。
- 給与の支払者の名称(氏名)
- 給与の支払者の法人(個人)番号
- 給与の支払者の所在地(住所)
こちらは会社の情報になりますので、会社側で記入済みの場合もあります。番号は会社が記入するものなので空欄でも◎。
- あなたの氏名・フリガナ・印鑑
印鑑を忘れると再提出を求められますので忘れないようにしましょう。
- あなたの個人番号
個人番号は、マイナンバーのことです。
通知カード、マイナンバーカードに記載されています。手元にどちらもない場合は、役所で住民票を取るときに「マイナンバーを記載する」項目にチェックすれば記載してもらえます。
- あなたの住所または居所
- 生年月日
- 世帯主の氏名
- あなたとの続柄
住所は住民票に記載されている住所を書きます。世帯主が夫の場合はそのまま“夫”、義父なら“夫の父”、実父なら“父”のように、自分から見た続柄を記載します。
二枚ある場合は、一枚は前の年または入社時に提出した用紙になりますので、確認して提出するだけです。
2.給与所得者の保険料控除申告書
こちらは、生命保険や火災保険などの保険料を支払ったことを証明することで、年収から最高40万円分控除してもらうための証明をする書類になります。生命保険などを自分名義で支払っているものがない方は、1と同じ内容を上の太枠に記入します。自分名義で支払っている保険がある方は、下の枠内にも記載する必要があります。
- 保険会社等の名称
- 保険の種類
- 保険期間または年金支払期間
- 保険等の契約者氏名
- 保険金等の受取人氏名
- 保険金等の受取人続柄
- 新・旧の区分
- 保険料等の金額
以上の項目は、保険会社から11月ごろに送られてくる封書やハガキに、今年一年でいくら支払ったのかが記載されています。年末調整用紙と同じ項目名で書かれていますので、それを見て記入します。あとは記入した数字を、用紙に従って足し算して記入するだけです。
給与所得者の配偶者控除等申告書
去年までは、夫が年末調整で提出する扶養控除申告書に、妻の収入情報を書けば受けることができました。しかし、今年から配偶者控除等申告書を提出しないと配偶者控除・配偶者特別控除が受けられなくなりましたので、注意が必要です。記入するのは他の書類同様上の太枠内のみですので、簡単に記入することができるはずです。
おわりに
年末調整を提出することが必要なのかどうか、をお伝えしました。税金を払うときには自動的に払わなくてはいけないけれど、払い過ぎた税金が戻ってくるときは自ら動かなくてはいけません。難しいタイトルを見るとつい面倒に感じてしまいがちですが、10分もあれば書き上げることができますから、怖がらずにチャレンジしてみましょう。
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40代前半。15年間の義両親同居のモラハラ生活を経て離婚、現在は15歳の長男と10歳の次男と3人で暮らしています。子どもたちにはそれぞれ特徴のちがう発達障害があります。離婚後、保育士資格を取得し、いかに自立していくかを模索中です。
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