昔は、「亭主関白」な夫婦スタイルが定着していた時代がありました。しかし、現代では妻の方が主導権を握る夫婦もめずらしくありません。また、中には「鬼嫁」と呼ばれる夫に厳しい怖い妻もいます。
ここでは、鬼嫁とはどんな妻なのか、鬼嫁になってしまう原因はあるのかについてご紹介します。
鬼嫁とは?どんな特徴があるの?
鬼嫁とは夫に厳しい妻であることに変わりはないですが、さまざまなタイプが存在します。しかし、大抵の鬼嫁は共通の特徴を持つことが多いと言われているのです。その共通点とは、一体どのようなものなのでしょうか?
自宅内での主導権は妻にあること
鬼嫁は、家庭内で圧倒的な主導権を持っています。
例えば、夕食に食べたいメニューや見たいテレビ、旅行の行先なども、すべて妻自身が決めないと気がすみません。夫や家族が自分の希望を伝えても、「私は○○が良いから、それにしよう」と当たり前のように言ってのけてしまいます。
また、鬼嫁が好む話が出ると、延々としゃべり続け、最後まで聞かないと機嫌を悪くすることもあるでしょう。
すぐ夫に怒るクセを持っている
鬼嫁は、夫の話をまずは聞くという姿勢を持っていない場合があります。夫がお願い事や相談をしても、自分の気に障ればすぐに怒り出してしまうのです。夫が「怒らないでよ。ただ、話を聞いてほしいだけだし」と言っても、「私には関係ないし!」「そんなことぐらい自分ですれば?」とどんどん怒りがエスカレートすることも。鬼嫁は、周りの人の気持ちを考えるのが苦手なことが多いと言えます。
外面が良く、他人に気づかれないことが多い
鬼嫁は、真実を隠すことが上手な点も特徴です。
あくまでも家庭の中ではリーダーのように振舞いますが、内と外の区別をきちんとつけて立ち回るのは鬼嫁なのです。夫の義両親や友達の前では、そういう素ぶりは見せずに、明るく丁寧に接しますから、周りは鬼嫁の正体に気づかないことが少なくありません。
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鬼嫁とは「良い鬼嫁」と「悪い鬼嫁」に分かれる
鬼嫁はその言葉の響きや特徴だけを聞くと、怖さだけがフォーカスされるかもしれません。ただ、鬼嫁すべてが恐怖を感じる存在というわけではないのです。実は、鬼嫁には良い鬼嫁と悪い鬼嫁がいます。
良い鬼嫁には「愛」があるのがポイント
どんなに威張っていても、良い鬼嫁は夫(子ども)に対して愛情を持っています。妻の強さや怖さも愛情ゆえのものであり、家庭が円満になるようにしっかりときりもりしているのです。
たしかに、口が悪かったりぶっきらぼうな言動をするかもしれませんが、夫を褒めたり、誕生日にはプレゼントをくれたり、疲れているときや悩んでいるときは親身に相談にのったりすることなどを、きちんと心がけています。
悪い鬼嫁は愛がなく、自己本位思考
悪い鬼嫁は、とにかく自分中心で物事を考え、夫や家族よりも自分のことを一番愛しているものです。しかし、それは家庭内で主導権を持っているというよりも、自分の家庭内地位が一番上で夫が一番下だからこそ、それは当たり前だと思っています。つまり、家庭が円満になるようにという意識は著しく低いのです。
これに心当たりがあるなら、悪い鬼嫁かも
悪い鬼嫁には、この他にも特徴があります。例えば、いつも上から目線で、夫の収入のみをあてにしていたり、夫に家事をすべてまかせて何もしないという態度が挙げられます。
また、自分はお金を好きなように使うけれども、夫には厳しく管理するというのも日常茶飯事です。さらに、DVまがいの言動も抵抗なく行います。自分以外の人間を尊重しないからこそ、起こり得る出来事ばかりですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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