離婚約は「ナシ」の声も!家族にもたらすデメリット
離婚は重大な決断だから、じっくり検討したい。そんな人にとって離婚約は合理的な形にも思えますが何かデメリットはあるのでしょうか。最終的に決断するのはご自身ですが、ここでは離婚約に対するネガティブな側面についても考えてみましょう。
離婚約でこちらが不利になる可能性も
離婚準備に時間をかけられるのは良い事ですが、それは相手にとっても同じこと。つまり、あちらもあちらで良い条件で離婚するためにさまざまな準備をすることとなります。この準備時間が吉と出るか凶と出るかは分かりません。
また離婚約状態が長期化することから、勝手にこちらの銀行口座から財産を引き出されたり、フライングで離婚届を出されないか、など警戒する必要があるでしょう。
自分の知らないところで離婚届が出され受理されるのを防ぐためには「不受理届」を出す方法がありますよ。詳細は、本籍地の役所にお問い合わせください。
離婚約「ナシ」派の意見とは
一般的に賛否両論の離婚約ですが、ネガティブな声として多いのは自身の離婚ネタを話題にする行為についてです。
「ネタにされて奥さん・旦那さんがかわいそう」といった声や、反対に共感するあまり「そんな夫・妻なら早く離婚したほうがいい」といった意見が挙がっています。離婚約というコンセプトそのものへの批判は思ったより少ないようです。「子が成人したら」といった約束を経て離婚する夫婦はこれまでもあったため、今さら過剰反応することでもないのかもしれません。
ただ、離婚にまつわる話題そのものがネガティブな印象を持たれる場合もあり、離婚約を公言したり、ネタにすることには抵抗感を持つ人も多いでしょう。
離婚約の長期化で振り回される家族
離婚約のデメリットとして見過ごせないのは、間に立たされる子どもの気持ちです。離婚問題が長期化することで、不安定な状況に置かれることから子どもにとってもストレスが溜まります。前述のじゃいさんは離婚約が期限を迎える間際に息子さんが夫婦の仲を取り持ってくれ、ヨリを戻したそうです。
このご家族にとって喜ばしい出来事に間違いありませんが、ヨリが戻らなかったケースではどうなるでしょうか。子どもの次に気になるのはお互いの両親。「離婚約をいつ打ち明けようか」「本当に決まるまで言わなくていいかな」といった悩みどころのポイントです。てっきり上手くいってると信じている祖父母や子どものの気持ちをどうするか、といった問題があります。
おわりに
結婚も離婚も当事者である2人が決めること。そしてそれは突き詰めると、2人というよりは各々の決断であるかもしれません。離婚するかしないか、いつするか。そんな重要なことを決めるのだから、じっくり決めてもいいのでしょう。
いま現在の結婚生活が望まぬ形であっても、これからの別れ方次第では納得のいく形で締めくくりができるかもしれません。あなた自身や身の回りで離婚を検討中の方がいるのなら、「離婚約」を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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