オルタナティブ教育という言葉を聞いたことはありますか?モンテッソーリ教育やシュタイナー教育との違いが今一つ分からないといった方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は、お子さまの教育に熱心な親御さんが気になっている「オルタナティブ教育」とオルタナティブ教育を実践している「オルタナティブスクール」についてまとめてみました。
オルタナティブ教育とは、そもそも何か?
「オルタナティブ」には、「代替」という意味があります。つまり、オルタナティブ教育は代替教育とも言えます。オルタナティブ教育は、いったいどのような教育の「代替」なのでしょうか?それを知れば、オルタナティブ教育について分かってくるかもしれません。
「主流」「伝統」とは違う教育方法
オルタナティブ教育は、その国での伝統的で「主流」だと考えられている教育とは異なる教育方法のことを言います。モンテッソーリ教育やシュタイナー教育のように、独自の教育哲学を持った教育方法は、オルタナティブ教育の代表的な例です。日本で言う主流の教育とは、学校教育法に基づいた幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学などでの教育になります。つまり、オルタナティブ教育が用いられる「オルタナティブスクール」については、学校教育法から飛び出した、自由な教育を行う学校なのです。
子ども個人に寄り添った自由な教育
日本にあるオルタナティブスクールの種類については後述しますが、どのオルタナティブ教育も子ども個人に寄り添った教育をしているという特徴に共通点があると言っても良いと思います。通常の学校のように、先生が生徒に教える形にとらわれず子どもの主体性に任せて、大人はそのサポートやフォローをしていくのです。子どもがのびのびと個性を伸ばすことが期待される教育であると言えるでしょう。一言で「オルタナティブ教育」と言っても、さまざまな特徴を持った学校がありますので、いろいろと比較していくと理想の教育をしてくれる学校が見つかるかもしれませんね。
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オルタナティブスクールは大きく分けて2種類
モンテッソーリ教育やシュタイナー教育など、欧米で生まれることの多いオルタナティブ教育。日本国内でも、さまざまな教育哲学を持ったオルタナティブスクールがあります。どのような学校があるのか、2種類に分類してご紹介したいと思います。
新しい教育理念や哲学から生まれた学校
幼稚園、保育園などで実践されている「モンテッソーリ教育」、哲学者ルドルフ・シュタイナーの教育思想に基づいた「シュタイナー教育」の他にもさまざまな教育理念からオルタナティブスクールが生まれています。ルール決めなど、学校の運営自体を子どもたちの主体性に任せ、子どもたちが自由に過ごすことができる「サドベリー教育」。子どもたちが自由に授業を選択でき、自分の時間を自由に過ごせる「サマーヒル教育」など。その他にも独自の教育理念、思想、哲学からさまざまなオルタナティブスクールがあります。
不登校児のサポートのための学校
自ら選んでオルタナティブスクールへ通う生徒たちがいる一方で、一般的な学校へ通えない、不登校児のための学校もオルタナティブスクールに分類することがあります。フリースクールやサポート校、在宅でのホームスクーリングが代表的な例です。しかし、一部のフリースクールはシュタイナー教育などを取り入れることもあります。フリースクールとサポート校の違いは、フリースクールは子どもたちの居場所づくりという面が強く、サポート校は通信課程の高等学校へ通う生徒や高等学校卒業程度認定試験の合格を目標としている生徒の、勉強の補強をするという役割があるといった点にあります。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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