近年では、実にさまざまな教示教育方法が提唱されています。しかし、その中で最も効果があったと感じている方が多い教育方法が、「絵本の読み聞かせ」だと言われています。
また、絵本の読み聞かせは、子どものさまざまな能力を伸ばすきっかけになるだけではなく、親にとっても良い影響を与えてくれることが分かっているのです。
今回は絵本の読み聞かせを例にとって、幼児教育で得られた効果や幼児教育を続けるコツについてお話します。
実践した幼児教育で1番効果があった教育は?
子どもの教育に関するメディア「ちいく村」が0~6歳の子どもを持つ親200人に、「実践した幼児教育で1番効果があった教育は?」という質問を行いました。その結果は、「絵本の読み聞かせ」という答えになったのです。
1番効果を感じたのは絵本の読み聞かせ
この質問に関しては、200人に対して49%近くに及ぶ72人の方が「絵本の読み聞かせ」と回答していました。絵本の読み聞かせは、昔からずっと行われているベーシックな幼児教育ですし、幼児教育というよりはスキンシップや遊びの一貫と考えている方も多いかもしれません。
また、世の中にさまざまな幼児教育教材が溢れている中で、絵本の読み聞かせがいいという結果に驚かれた方もいるのではないでしょうか?
絵本の読み聞かせにはうれしい効果がいっぱい
絵本の読み聞かせが幼児にもたらす効果には、実にさまざまなものがあります。
また、具体的に実感できる効果としては、以下のことが示されています。
- 想像力の向上
- 語彙力の向上
- コミュニケーション能力の向上
- 五感の伸び
他にも、絵本の読み聞かせには、親の声を聞くことで子どもが安心する、愛情を感じられる、楽しい時間を過ごすことによって健やかな成長への手助けとなる効果が期待できるのです
絵本の読み聞かせはすぐに取り組める幼児教育
絵本の読み聞かせの優れた点は、思い立ったらすぐに始められる点です。
幼児教育教材であれば数万円、数十万円かかるものもありますが、絵本であれば1000円程度で手に入りますし、中古品であれば数百円、図書館では無料で借りることもできます。
難しい知識や方法も必要なく、親にとっても手軽に取り組める方法でしょう。
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幼児教育を実践して1番感じた効果は?
では、実際に絵本の読み聞かせをはじめとする幼児教育を通して、親が一番感じている効果はどんなことなのでしょうか?
ここでも「ちいく村」が行った同アンケートを参考に解説します。
物事への興味や関心が増えた
アンケートでは、200人のうち79人の方が「物事への興味関心が増えた」と回答していました。幼児教育を通し知ったことや感じたことが、外への興味関心のきっかけになっているのでしょう。
子どもに知育の種を渡すことで、それが芽吹き、興味関心を持つことで、いろいろなところに知識のツルを伸ばしていくようなイメージだと言えます。
いろんなことを学習するきっかけになっている
「いろんなことを学習するきっかけになっている」と感じている親も多いようです。幼児教育教材では、数字やアルファベットなどの遊びを通じて学べるものがたくさんあります。文字や数字を覚えてくれると、教育のやりがいを感じることもできるでしょう。
また、小さい頃から学習が身近にあることで、勉強する習慣が身につき、小学校に上がってからもスムーズに勉強に取り組むことができるようになる子も多いようです。
幼児教育は親にも良い効果がある
幼児教育は子どもだけではなく、大人にも良い影響があると言われています。特に絵本の読み聞かせに関しては、子どもに本の読み聞かせをすることによって親の心身状態が向上するという研究結果も出ています。
絵本には子どもが楽しめるだけではなく、大人が読んでも心が温かく癒される作品もあるのです。
学習目的以外にも、子どもとのコミュニケーションや、絵本を読むことや聞くこと自体が楽しく癒される体験になっているのかもしれませんね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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