ゲン担ぎと同時に応援の言葉も添えよう
受験生を持つ親にとって、本人と同じぐらいに受験当日は緊張するものです。だからといって、あまりにも期待するような言葉をかけたり、ゲン担ぎをたくさんしたりしても受験生の負担になることでしょう。親としてできることは、受験生に対するゲン担ぎに合わせて、さりげない言葉をかけてあげることだと言えます。
信じる気持ちを子どもに伝えよう
親としては、受験に合格して欲しい気持ちがあるでしょう。しかし受験生本人の方が、大きなプレッシャーの中で頑張っています。そのため「頑張って」という言葉も良いですが、「今まで頑張ってきたのだから信じているよ」と言ってあげる方が心強いかもしれません。
よくやってしまいがちなのが、不用意に「大丈夫」と言うことです。大丈夫だと言う側は、相手を思いやってのことかもしれませんが、言われる側はなんとなく不快な気持ちを持つ可能性があります。身勝手な印象にならないように、受験生に向ける言葉は慎重に選びましょう。
どんな結果でも家族は味方だと知ってもらう
受験をする上で、合格して欲しいのは家族一丸の願いです。ただゲンを担いだ上に、さらに「絶対合格してね!」と言うのはあまり励ましにはなりません。
大切なことはどんな結果になろうとも、家族みんなあなたの味方だと教えてあげることです。「精一杯出し切って」など、合格にはあまり関係のない言葉を使うことで、味方になってくれていると受験生は感じるものなので、期待の表情や言葉を過度に出さないようにしましょう。
ただハグするだけでも気持ちは伝わる
ゲン担ぎをした後、緊張している子どもをみていると、どのような声をかけることが正しいのかわからなくなるものです。そんな時は、子どもが出かける前にハグをしてあげるだけでも、とてもリラックスすることでしょう。
受験生ともなると、普段家族とハグをするような機会も減ってきますが、受験の時くらいは小さな頃のようにハグをしても良いかもしれません。触れ合いや会話が家族間で少なくなることも増えていますが、受験のような大切な時はぜひ、言葉よりもふれあいを意識してみるのも1つの応援方法です。
おわりに
受験生の応援のために、ゲン担ぎをする人はたくさんいます。食べ物や持ち物まで、あらゆることでゲン担ぎはできますが、1番大切なのは信じる心です。受験生も色々なゲン担ぎをしながら、自分に少し自信を持って受験会場に向かいますので、親としてできる最大限の応援をしてあげましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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