大手模試の傾向
中学受験を目指す小学生が受ける模試は、大手の進学塾が実施する公開模試になります。全国でたくさんの志望者が受けるため、出てくるデータは信頼性が高く、志望校決定の参考になります。全国対象の大手模試について特徴をご説明します。首都圏、東北、関西、九州と、それぞれの地方で実績を持つ公開模試もありますので、地域の情報をチェックしてみてください。
『日能研 全国公開模試』は最大級
日能研の全国公開模試は、1万2000人が受験する日本で最大級の模試です。日能研は、中学受験塾として歴史が古く、30年の実績があります。長年のノウハウと、7万件におよぶ蓄積データの解析が強みです。6年生を対象としたテストには、「志望校選定テスト」「志望校判定テスト」「合格力実践テスト」「合格判定テスト」などがあり、必要に応じて選んで受けられます。結果は翌日からWEBで公開され、スピード感は抜群。受験生だけがもらえる情報データ集もあります。
『四谷大塚 全国小学生統一テスト』は無料
四谷大塚の全国小学生統一テストは、全国47都道府県で開催されます。テレビコマーシャルで宣伝を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。こちらの最大の特徴は、無料だということ。そのため多くのデータが集まります。また、6年生を対象とした「合不合判定テスト」は、実際の私立中学を会場にして実施されます。本番と同じ環境で試験を受けられることは、よい経験になるでしょう。
『SAPIX 公開模試』は首都圏難関校向け
SAPIXの公開模試は、首都圏難関中学志望者が多く集まります。実際に受験する子と、公開模試を受験する子がほぼ同じだということが大きな特徴です。これは、SAPIXが高い合格実績を持っているからです。「合格力判定サピックスオープン」はSAPIXの会場で実施されるほか、実際の中学校も会場になります。WEBサービスでは、模試当日に答案用紙を公開しています。受験者には、独自のデータを開示しており、web上で自由に見られます。
おわりに
中学受験を目指すなら、一度は模試を受けておくべきです。日々の学習の目安になりますし、努力目標が設定しやすく、モチベーションも上がります。ただし、結果に一喜一憂せず、がんばれるように保護者のサポートは必要です。成績アップのための手段だと考えて、それぞれの模試を有効活用しましょう。
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