中学受験を目指すなら、模試を受けるのは必須でしょうか?答えは「YES」です。塾に通っている子と通信教育や自学のみで勉強している子では、テストの分量や体験値も違ってきます。子どもそれぞれの学習状況にあわせた模試の利用方法を解説します。
中学受験に模試は必須!の理由
公立の中高一貫校が新設され、中学受験の機会は増えています。小学4年生から中学受験を目指す子、6年生になってから一念発起する子など、受験に挑む姿勢はさまざま。塾に通う子もいれば、通信教育のみでがんばるという子もいます。ただ、どんなタイプの子にも、模試は大切。本番前に必ず受けておきたいですね。
成績アップのための手段として有効
学習した範囲がどれだけ身についているか、どこまで理解しているかを判断するには、テストを受けるのが一番です。そして、解けなかった問題、間違えた問題をピックアップして復習、分析することが成績アップにつながります。それだけなら問題集を解くだけでもできると思うかもしれませんね。しかし、模試の利点は、問題ごとに出る正答率です。正答率が8割以上ある問題は、絶対に落とせない問題だとわかります。正答率が5割の問題は、それらを確実に正答すれば、偏差値50はとれるということになります。偏差値60を目指すなら、正答率4割の問題を確実にとれるようにすればよいのです。出題されるのはよく練られた良問なので、効率よく学習することができます。
本番に慣れるための体験が必要
塾に通っている子は、定期テストを受ける機会も多いでしょう。しかし、通信教育だけで学習している子は、たくさんの受験生と一緒にテストを受けるという経験がありません。本番の受験会場は、知らない子ばかり。みんながライバルですし、独特の緊張した空気があります。こうした場所でリラックスして実力を発揮するためには、模試を受けて少しでも環境に慣れておく必要があります。時間を気にしながら問題を解くことや、長丁場の1日をどう過ごすかなど、経験しておけば慌てずにすみます。
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模試の種類と必要な頻度
中学受験生が受けられる模試は、大手の学習塾などが開催する公開模試になります。公開模試には、標準内容の模試のほか、志望校別に問題が用意される志望校別の対策模試があります。小1から受けられる全国模試もありますが、受験対策となると小3以上を対象とした模試がほとんどです。
5年生は年1~2回が目安
小3、小4でも模試を受けられますが、これは大手学習塾が顧客層を取り込むためのものでしょう。本格的な中学受験対策の模試は、小学5年生からです。通塾している場合は塾での定期テストが頻繁にありますし、年1~2回を目安に受けるのくらいがベストです。中学受験をするためには、小学校5年生のうちに、6年生までの学習を終える必要があります。5年生は、基礎学力を定着させる時期。模試の結果に一喜一憂せず、着実に経験を積むためにも、頻度は少なくて大丈夫です。
6年生は後半に志望校別を体験
6年生になると、志望校も確定し、本番さながらの模試を経験することになります。春休みから夏休みが終わるまでの間に、3回程度、秋になったら受験までは月1回を目安に受けることをおすすめします。特に秋から本番までの受験後半は、志望校別模試を体験しておくとよいでしょう。子どもの成績は、ラストが見えてくる後半になってぐっと伸びることが多いですし、本番ぎりぎりまで伸びます。対策のために、直前まではまめに受験しておきましょう。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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