小学校までの送り迎えによるデメリットにも気を付けよう
送り迎えは、親と子どもにとってかけがえのないメリットがありますが、思いもよらないデメリットが隠されているのも事実です。また、メリット以外にデメリットも把握しておかないと、意外な問題が起こることもありますので、その点は注意しておきましょう。
周りの人に過保護だと思われる可能性が
送り迎えには、それぞれの理由があるからこそ行っているのですが、周りの人はそれを知らない場合も多いものです。
そのため、過保護だと思われたり、「○○ちゃんの親はいつも付いてきてる」などと他の子どもからかわれることもあるでしょう。そうなると、子どもも学校に行きにくくなりますから、送り迎えは校門までではなく、他の人に見えにくい近くの場所までにするなど、親の工夫も大切になります。
親が送り迎えの時間を必ず確保しなければならない
送り迎えは簡単なようにも思えますが、小学校までの距離が遠いと、往復1時間以上かかる場合もあります。そして、親は毎日その時間を必ず確保しなければなりません。
特に親が働いていると、就業時間や退勤時間との兼ね合いも考えながらスムーズに進める必要があります。送り迎えという一定の時間をいつも費やすのは、エネルギーとコツが不可欠なのです。
子ども同士で交流しながら行き帰りができない
学校へは子ども同士で行き帰りをすることも多く、その時間があるからこそ、子ども同士でゆっくりとさまざまな会話をする機会が得られる場合もめずらしくありません。
しかし、親が送り迎えをしていると、子ども同士の交流時間が減ってしまいます。それにより、子どもが寂しい思いをしないためにも、休みの日は友達と積極的に遊ばせたり、オンラインで交流する機会をもたせるなど、親は子ども同士の付き合いも尊重するようにしましょう。
おわりに
小学校までの送り迎えの理由は千差万別ですが、共通するのは子どもをさまざまなことから守ることが可能だからと言えます。もちろん、デメリットも存在しますが、それをも含めた対処法も考えながら、それぞれの家庭に合わせた送り迎えをしていきましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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