インスタグラムなどのSNSで時折見かける「#小さな彼氏」のハッシュタグ。一般の方だけではなく、有名な女性芸能人も使用しています。しかし、息子を彼氏扱いすることに違和感をもつという声もちらほらと見かけます。
息子を「小さな彼氏」とまるで恋人のように表現する理由と、それを気持ち悪いと感じてしまう理由をまとめてみました。
なぜ「小さな彼氏」という表現になるのか
そもそも、なぜ夫のいる女性が自分の息子を「彼氏」と表現するのでしょうか。
パートナーである自分の夫を差し置いて息子を「彼氏」呼びする、つまり恋人のように扱っていることに違和感をもってしまう方も多いようです。
純粋に息子を大切な存在としてみている
「小さな彼氏」と表していても、実際に息子を彼氏として扱っているわけではない母親が多いのではないでしょうか。愛情表現の一種として、かわいくて大切な息子をみんなに見てもらうために「小さな彼氏」としているのです。
あくまでも「例え」の意味で、「彼氏のように」見せているだけで、恋人そのものだとは思っていません。しかし、その投稿を本当に彼氏扱いしていると捉えて違和感をもつ人もいますので、気になるようなら表現方法を変えてみるのもいいかもしれませんね。
息子を本当に彼氏、恋人のように感じている
「小さな彼氏」と表現する母親の中には、本当に息子を恋人のような視線でみている場合があります。子どもが小さい間はともかく、小学生や思春期、大人になっても「息子は恋人」と思っている場合が少なからずあるようです。程度が過ぎると、その愛情を向けられた息子にとって心の傷となってしまい、虐待にもつながります。
また、息子がその愛情をそのまま受け取り続けると親から精神的な独立ができず、いわゆるマザコンになってしまうことも。言霊といわれる通り言葉には力があります。あまり何度も「小さな彼氏」と表現していると、最初はそのつもりがなくてもいつの間にか本当に恋人のような感覚に陥ってしまうかもしれません。
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小さな彼氏に気持ち悪さを感じるのはなぜか
息子を小さな彼氏扱いしているSNS投稿に気持ち悪さを感じる理由は何でしょうか。それは、息子を恋人扱いすることに違和感をもつ以外に、子どもを披露すること自体に疑問を感じている場合もあります。SNSで子どもの個人情報を流してしまっていませんか?
息子を異性として見ているように感じるから
「小さな彼氏」を言葉通りに受け取ると、息子を恋人と公言していることになります。発信者にそのつもりがあってもなくても、そう受け止められてしまうのです。
やはり、息子を異性としてみているようで、気持ち悪さを感じてしまうのは仕方がないことなのかもしれません。下手をすると、光源氏が紫の上を育てたように、息子を理想の彼氏として育てているようにも見られているのかもしれませんね。
もちろん、そのように受け止めずに「息子ちゃんがかわいくて仕方がないのね」と共感してくれる人もいるでしょう。
小さな彼氏の語感が浮かれて聞こえるから
子どもの写真がプリントされた年賀状に賛否両論があるように、そもそもSNSに子どもの写真が投稿されていることに嫌悪感を持つ人もいます。
さらに、自分の子どもとはいえ、一個人です。本人の承諾なく勝手にSNSに写真をアップしていることに疑問を持つ人もいます。かわいい子どもをみんなに見てもらって、共感してもらいたいのかもしれませんが、みんなが同じテンションで子どもの写真を見てくれるわけではないのです。
そんな中での「小さな彼氏」という表現は、気持ちが浮ついていて通常の状態ではないように感じられるのかもしれません。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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