性教育後進国の日本では3歳からの性教育が重要になってくる?
現在の日本では、3歳の子どもでも簡単にネットに触れられる環境が揃っているため、昔に比べると性情報を避けようと思っても難しい状況になっています。
こうした環境があるからこそ、今後は3歳頃から性教育をするのが望ましいと言う声があがっています。
3歳~10歳までは親の言葉を素直に受け入れる
3歳~10歳までの子どもは、生活の中で疑問や不思議に思うことが増えて、そのたびに親に質問をするようになります。このような質問の中には、テレビやネットなどを見ていて飛び込んできた「性」に関するものも含まれています。
つまり、性に関する質問に対してもしっかりと教えてあげることで、子どもは素直に頭の中に入れてくれるのです。
この時期は、正しい情報を教えるために最適な年齢だと言えるでしょう。
子どもが興味のある言葉を使って「性」を伝える
3歳~10歳の子どもは、「うんこ」や「ちんちん」、「おっぱい」などの下ネタと言われるワードに非常に興味を示す時期でもあります。
大人のように、いやらしい意味合いで言っているのではなく、新しく知った情報や言葉をすぐに使いたい衝動に駆られているためだと言えるでしょう。
間違った価値観が入る前に、子どもが興味を持つ下ネタワードに絡めて正しい性教育を行うと、しっかりと知識が蓄積されると考えられます。
拒絶せず素直な質問を受け止めることがポイント
3歳からの性教育で、大人が一番気をつけなければならないのが、「拒否」です。大人にとっては答えづらい質問でも、子どもにとっては純粋に不思議に思ったことを質問しています。
そのため、何気なく質問したことに対して大人が過剰に反応すると、よけいに「いけないこと」として子どもが認識してしまう危険性があるのです。
この時期の子どもからの「性」に関する質問には、拒絶せず質問を受け止めてあげることが重要になります。
おわりに
ネットが急速に普及し、間違った情報が溢れている現在の日本。それを防ぐためには、3歳頃から正しい性教育に触れながら、子ども自身が危険から身を守れるようにしておく必要があることが分かります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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