赤ちゃんの皮ふは薄く、デリケート。シャンプーやボディーソープは赤ちゃん用のものを使っているというお家も多いのではないでしょうか。洗濯用洗剤も、皮ふに炎症を起こす原因になることがあります。衣服をきれいに気持ちよく洗い上げる洗剤、赤ちゃんのデリケートな肌にもやさしい安全なものを選びたいですよね。ここでは、肌にやさしいオーガニックの洗剤についてご紹介します。
オーガニック洗剤が赤ちゃんに安心な理由
近年、消費者の安全志向が高まっていることもあり、食品やコスメ、衣料などで、オーガニックのものを選ぶ人が増えています。低刺激性で安心・安全だといわれるオーガニックですが、洗剤にもオーガニックのものがあります。
化学物質による健康への悪影響を回避
オーガニック(有機)は、化学肥料や農薬を使用せずに自然の恵みを生かして栽培する方法、や生産物のことをいいます。オーガニック洗剤は、原料に有機栽培された植物を使用している洗剤を指し、そう呼ぶことが多いようです。オーガニック製品の利点は、化学物質による健康障害が起こるリスクが低いことです。成人に比べて子ども、特に赤ちゃんは化学物質によって健康に悪影響を受けやすいといわれています。オーガニックは、原料となる植物を栽培する段階だけでなく製品に加工する段階でも、可能な限り化学的なものを使用しないようにしているため、安全性が高いとされています。
赤ちゃんに、安心なオーガニック洗剤を
洗剤には界面活性剤という、汚れを落とす働きをする成分が含まれています。一般的な洗剤に使われているのは、洗浄力に優れた合成界面活性剤です。しかし、汚れをしっかりと落とす分、肌への刺激も強く、皮膚炎やアレルギーの原因になることもあります。また洗濯物を白く魅せるための蛍光増白剤や、合成香料などの成分も、健康を害するおそれがあることが指摘されています。そのため赤ちゃんの衣服を洗うには、肌や体に優しい植物や食品由来の天然界面活性剤、とりわけ、農薬や化学肥料を使わずに育てたオーガニックの原料を使用した洗剤を使うことがおすすめなのです。
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オーガニック認証があれば赤ちゃんに安心?
食品に関しては、有機日本農林規格(JAS)という規格があります。しかし、洗剤については、まだ国内には「オーガニック」と称するための明確な基準は定められていません。赤ちゃんに安心なオーガニックかそうでないものか、見分けるときにはどこに注目すればよいのでしょうか。
日本の「オーガニック」に明確な基準はない
日本には、洗剤についてのオーガニック認証基準はまだありません。そのため、洗剤をはじめ日用品で「オーガニック」を扱うメーカーの多くは、海外の認証機関でオーガニック認証を取得した原料を使用したり、認証基準に準ずる自社基準を設け、それに見合う製品を製造・販売したりしています。欧米ではオーガニックに関する複数の認証機関があり、それぞれ厳しい認証基準を設けて審査を行っています。各認証団体が設けた基準をクリアした商品には認証マークが表示されています。オーガニックかどうかをチェックするには、パッケージの認証マークを手がかりにするのがわかりやすい方法です。
オーガニックでも、肌への刺激が強いことも
ただし、気をつけたいのはオーガニック植物由来の洗剤であっても、必ずしもすべてが赤ちゃんの肌に優しいとは限らないということです。石油由来の合成界面活性剤は不使用でも、製品に使われているオーガニック植物由来の界面活性剤が同じ物質(化学構造式)のものならば、肌への刺激も同様に強いと考えられるのです。肌への刺激性は、水によって界面活性成分が弱まるかどうかで変わります。赤ちゃんの肌に優しいものを選ぶのであれば、水によって界面活性の効果が弱くなる脂肪酸を利用したものがおすすめです。
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メンタルコーチとwebライターの兼業をしている40代ワーママです。夫と息子との3人家族。東京生まれ東京育ちの大阪府民です。電車と食べることとヘンテコな踊りと絵本が大好きな、まもなく5歳の息子のお蔭で親として日々成長中です。息子が寝る前に習慣としてつづけてきた絵本の読み聞かせが、もうすぐ通算650冊になります。
Mme_barbon(マダムバルボン)は息子が好きだった絵本『ワニのバルボン』シリーズが由来です。
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