悪いことをしたのに、謝らない子ども。「きちんと謝ることのできる子どもに育てたい。でもどうすれば良いの?」と悩む親も多いことでしょう。ここでは、"謝らない子ども"について詳しくご紹介します。謝ることのできない子どもに困っているママやパパは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
子どもが謝らない理由は一体何?
子どもが悪いことをしても謝らないときには、いくつかの理由があります。しかし、子どもがなぜ謝らないかの心理を知ることで、今後どのように改善していけば良いのかが分かるはずです。
ただ素直になれないから
悪いことをしたと分かっていても、素直に謝ることが出来ない子どもは多いものです。謝る=自分の負けを認めたような気持ちになり、意固地になって口をつむいでしまうことも。また、親や友達に逆ギレしてしまったり、横柄な態度をとってしまうと、今さら態度を覆して謝るのが気まずいと感じる子どももいます。悪いこととは分かっていても、素直になれないのです。
悪いことをしていないと思っているから
一般的には悪いことであっても、本人が悪いことを認識していない可能性があります。本人が悪いことをしていないと思っている場合には、いくら謝罪を求めても、謝らないことが多いのです。例えば、子どもが友達におもちゃを借りたのに返さなくて怒られた場合には、なぜおもちゃを返す必要があるのかと言うことを教えてあげる必要があります。大人からすると当たり前のことでも、子どもには理解できないケースがあるので、一つ一つ優しく教えてあげることが大切です。
謝るのに納得できない気持ちがあるから
子ども同士の喧嘩は、必ずしもどちらか一方が悪いと言うことばかりではありません。一見、子どもが悪いことをしたように見えても、蓋を開けてみれば相手の子が悪かったということも有り得ます。そのため、本人が納得行かない場合には、「謝りなさい!」と言われても、頑なに謝らないことが多いのです。あまりにしつこく謝罪を求められると、悔しくて泣いてしまうこともあるでしょう。
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子どもが謝らない時に絶対やってはいけないこと
続いては、謝らない子どもに対して絶対やってはいけないことを3つご紹介します。接し方を間違えると、親子の信頼関係が崩れてしまうこともあるので、注意しましょう。
子どもを命令口調で怒ること
子どもが謝らない時、つい「謝りなさい!」と命令口調になってしまいがちです。しかし、頭ごなしに怒ってしまうと、子どもは意地を張ってしまい、逆効果になってしまいます。謝るには、勇気がいることが多いです。上から押さえつけるのではなく、子どもと同じ目線に立って一緒に考えることが大切です。まずは、親が冷静になり、子どもが今どんな言葉を欲しがっているのかを考えて、声をかけましょう。
親が事実を確認しないまま怒る
本当に子どもが悪いことをしたのか事実確認をしないまま怒るのは、絶対にNGです。例えば、ちょっと目を離した隙に子どもの友達が泣いていたとしても、必ずしも自身の子どもが悪いとは限りません。子どもに内容を確認しないまま、片方が悪いと決めつけて叱ってしまうのはやめましょう。その場で見たことが、真実とは限りません。子どもに「何があったの?」と、落ち着いて確認することが大切です。
親自身も感情的になって突き放す
子どもが謝らないからといって、「もう知らない!」「あっちの部屋に行きなさい!」などと言って、突き放してしまうような事はやめましょう。親自身が感情的になることで、子どもも感情的になってしまい、冷静な判断ができなくなってしまいます。子どもが謝らない場合には、まず子どもの立場になって受け入れてあげることが大切です。それによって、子どもも自分がした事に対する反省ができ、自分から謝ろうと言う気持ちが湧いてくるのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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