生まれて間もない赤ちゃんは、まだ見たことのない世界ばかりですよね。パパ・ママとしては、さまざまな景色を見せてあげたいものですが、慣れない場所に行くと大泣きしてしまって景色どころではなかった、なんて経験をした方もいるでしょう。赤ちゃんは知らない・見慣れない人だけでなく、行ったことがない・行き慣れない場所にも敏感に反応します。では、場所見知りを解決方法はあるのでしょうか。
場所見知りではどんな行動が見られる?
人見知りでは、他の人に抱っこされたときにパパ・ママの抱っこを求めて泣くなどわかりやすいですが、場所見知りは泣く以外にも普段とらないような行動をして、パパ・ママを驚かせることがあります。場所見知りでは子どもはどんな行動をとるのか、また、場所見知りの原因は何なのでしょうか。
場所見知りはいつごろから始まる?
場所見知りは人見知りが始まるのと同じ、生後6カ月ころに始まります。そのころになると、赤ちゃんはお世話をしてくれる人やいつも目にする人、いつも過ごす場所を記憶できるようになります。そのため、それ以外の人・場所を見分けて、人見知りや場所見知りをするようになるのです。
保育園・幼稚園に入って、1日の中でパパ・ママと一定時間離れての生活が始まるなど、環境の変化にともなって場所見知りも落ち着いてきます。しかし、保育園・幼稚園入園が遅めの子だと、場所見知りも3~4歳ころまで続くことがあります。
子どもによっては、生後3~4カ月で人見知りや場所見知りが始まったり、1~2歳を過ぎてから始まったりと、人見知り・場所見知りの出方は個人差も少なくありません。
「どうしちゃったの?!」不安になる行動も
場所見知りをしている赤ちゃんは「ここは知らない場所だ」と感じると、泣き出すだけではなく、パパ・ママにしがみついて離れない、不安を紛らわすために指しゃぶりをするなどの行動が見られます。中には、落ち着かなくてかんしゃくを起こす、ものをたたいたり投げたりするなど、いつもとはまったく違った様子を見せることもあります。
こんな姿を見たら、「今までこんなことなかったのに…」と心配になることでしょう。でも、突然乱暴になったわけでも、パパ・ママが嫌いになったわけでもありません。こうした行動は不安から来ていることがほとんどなので、落ち着いてなだめてあげましょう。
合わせて読みたい
場所見知りの主な原因三つ
大人でも初めて会う人・初めて行く場所にはドキドキしますよね。私たちよりずっと小さな赤ちゃんは、一体どのようなことにドキドキして、場所見知りをしてしまうのでしょうか。場所見知りの原因としては、以下のようなことが考えられます。
1:初めての場所・慣れない場所で不安
初めての場所で緊張するのは、大人だけでなく赤ちゃんも同じです。特に赤ちゃんはまだ弱く、大人に守ってもらうことでしか自分を守れません。いつも過ごしている家であれば、「ここは安全だ」とわかっているので不安を感じることはありません。でも、初めての場所・慣れない場所ではどんな危険が潜んでいるか、赤ちゃんには見当もつかず、不安でたまらなくなってしまいます。そういった不安を、泣いたりすることでパパ・ママに伝えているのです。
2:観察力が高くて、慎重な気質
好奇心旺盛な子は、あまり場所見知りを起こすこともなく、初めての場所でもすぐに馴染(なじ)んでいくことが多いようです。もちろん赤ちゃん全員がそうであるわけではなく、気質(生まれながらに持った性格)が大きく関係しています。
観察力が高く慎重な気質の子は、周りをよく観察できる分、いつもとの違いも敏感に感じ取りやすいと言えます。赤ちゃんの個性の一つでもあるので、他の子と比べて「あの子はあんなに堂々としてるのに・・・」などと落ち込むことはありません。
3:経験したことのないにぎやかさで不安
家の中でテレビの音や電話の音、玄関のチャイムの音、掃除機の音などいろいろな音を耳にしていても、特に人がたくさん集まっているような場所のにぎやかさは普段家で体験することはほとんどないでしょう。こうした今まで体験したことのない音でも、赤ちゃんは不安を感じます。
にぎやかな場所では普段聞き慣れているパパ・ママの声も聞こえにくくなります。できるようなら一時的に静かな場所に連れて行って、落ち着かせてあげると良いでしょう。
合わせて読みたい
台湾在住の30代。2011年日本語教師として台湾へ、2013年結婚。3歳年上の台湾人夫と猫1匹と仲良く暮らしています。2015年秋から在宅Webライターとして活動。2013年末からゆるーく妊活継続中。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。