子どもが保育園に入る年齢になってくると、考え始めなければならないのが保活です。特に最近では保育園の入園枠は狭き門となっており、なかなか入れない場合も多いと言われています。しかし、そのような中でも兄弟枠は強いという声も聞こえてきます。ここでは、保育園での兄弟枠について解説します。
保活で知っておきたい保育園の種類・兄弟枠とは
それではまず、保活で選択肢に挙がる「認可保育園」と「無認可保育園」の違いについてお伝えしていきましょう。保育園には、主に「認可保育園」と「無認可保育園」の2種類があり、それぞれ特徴や入園するための条件などが異なります。
審査基準がある「認可保育園」とは
まず1つ目は「認可保育園」について解説していきます。認可保育園の場合は施設の広さや保育環境などに細かい規定があるのが特徴です。また認可保育園の保育料金は家庭の所得に応じて決まり、各自治体によって保育の必要性を審査した上で入園を決定します。他にも保育の必要性も審査されます。そのため、入園を希望していてもなかなか入れないという事も多くあることを覚えておきましょう。
審査基準がない「無認可保育園」について
次に「無認可保育園」の特徴について解説します。無認可保育園は認可保育園とは違い、施設の広さや保育環境について厳密な規定がない保育園です。国の定めている保育園の基準に満たない施設が多いので、都道府県が独自に作った基準がある場合もあります。無認可保育園の場合は家庭の所得や保育の必要性を審査する必要がないので、入園の申し込みが認可保育園に比べると簡単ですが、その分保育料金が割高になりがちです。
兄弟枠が強い認可保育園の点数制度
上記に「認可保育園」と「無認可保育園」の特徴の違いを解説しましたが、保育園で兄弟枠が強いのは認可保育園です。審査基準には「点数」が大きく影響しています。この「点数」とは、入園を希望している家庭の状況をポイント化したもので、点数の付け方や見方が色々と存在します。過去のデータからも点数による入園傾向を考える事が出来るので、保活戦略には欠かせない部分です。
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保育園に必要な点数の区分・兄弟枠はどう捉えられる?
次に、保活で必要な「点数」について見ていきましょう。保活に関係する点数は、正確にいうと「指数」というもので表します。この指数には主に3種類あるので、それぞれについて詳しくご紹介しますね。
保活に必要な点数「基準指数」とは
1つ目は「基準指数」と呼ばれる点数です。基準指数は両親がフルタイム勤務か就学かなどの就労状況や、病気などの健康状態についての基本情報をポイント化したものです。その他にも、介護の必要な家族がいるかなど保護者の基本情報が指数として表示されます。
【保活】兄弟が在園していると有利?保育園の兄弟枠ってなに?
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保活に必要な点数「調整指数」について
調整指数とは、家庭それぞれに対して、加点や減点などの調節を行う点数の事です。ここで、兄弟枠がとても有利になると言われています。希望する保育園にすでに上の子が入園している場合は、加点条件に含まれます。また減点の対象となりやすいのが、同居している祖父母がいる場合などです。
保活に必要な点数「優先順位」とは
優先順位とは、同じ保育園に入園希望をしている家庭で、同一指数の場合に入園できる人を決定するために順位付けをするための定義の事です。この条件などについては、各自治体によって異なるため公表はされていません。例としては、その自治体の居住歴が長いことや、家庭の所得が低い世帯というものが含まれる可能性があります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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