小学校に通い始めると、子どもにきちんと基礎学力が身についているのか親としては気になりますよね。基礎学力が身についていないと、子どもが勉強嫌いになってしまう場合も。小学生時代の基礎学力の定着は、実は今後の中学校、高校での勉強にも影響を及ぼします。ここでは基礎学力の必要性を再確認するともに、身につけるためのコツなどをご紹介していきます。
どうして小学生に基礎学力が必要なのか
小学生の基礎学力の定着は、今後の「学び」への関わり方に大きく関係していきます。問題が「分かった」や「解けた」経験をすると、子どもはもっと「学びたい」と思えます。しかし、「分からない」や「難しい」経験ばかりを繰り返すと勉強が苦手に、さらには嫌いになってしまいます。
学生だけでなく大人にも必要な基礎学力
人は子どもである間はもちろん、大人になり社会人になっても常に学び続けなければいけません。そのための土台となるのが、基礎学力です。小学生の間にしっかりとした基礎学力を身につけておかないと、中学生になっても高校生になっても勉強内容を理解することが困難になります。つまり、小学生の間の基礎学力はその後の人生の「学び」が楽しいものになるか困難なものになるかに関わっていくということです。
小学生の間に基礎学力をつけないまま大きくなってしまうと、「分からないから置いておこう」という問題が蓄積されていき、高校受験や大学受験はもちろん、学生生活に支障をきたしてしまいます。
毎日出る学校の宿題を真剣に取り組む
小学校の先生は、子どもの基礎学力の定着のためにいろいろな工夫をしてくれています。中学受験で難関校を目指しているご家庭にとっては「学校の勉強なんて無意味」という価値観の方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、小学校の学びは基礎学力の定着という目的においてはとても大切なものです。
まず、学校で出されている宿題ですが、真剣に取り組むことで基礎学力の定着に繋がっていきます。毎日の学習習慣を身につけること、計算プリントやドリルで計算問題に取り組むこと、国語の音読で読む力、語彙力、漢字の知識を身につけること、高学年になれば調べ学習などで発想力や思考力、そして書く力も身につけることが学校の宿題で可能なのです。学校の宿題を適当に終わらせてしまうのは、その機会を逃してしまうということになるので、とってももったいないですよね。
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基礎学力は「読み・書き・計算」
小学校での学びで身につけるべき基礎学力は「読む力」「書く力」「計算力」だと言われています。テストを解くにも、読む力が無ければ問題文を読み解くことができず、書く力がなければ答えを論理的に表現することができません。計算力がなければ、計算問題はもちろん文章題も図形問題も解けません。
小学生の基礎学力は反復で身につける
小学生の基礎学力定着は、毎日の学習習慣で身につけます。
たとえば、計算ドリルは次々と新しいページを進めていくのではなく、時間を計りながら同じページを何度か繰り返し解きます。反復することで、考えることなく計算が息をするように解けるようになっていきます。
音読や漢字なども同様です。たし算やひき算が身につけば、かけ算やわり算の習得の役に立ちますし、かけ算やわり算を身につければ中学校や高校の数学にも大いに役立ちます。図形問題や文章題も難問ではなく、教科書に載っているような問題を繰り返し解くことで「なぜそうなるのか」が分かるようになっていきます。
基礎学力を使って応用問題を解く
計算力や読解力などの基礎学力が上がると、当然ですがテストの点数や成績が上がります。そうすると、ついつい応用問題にチャレンジさせたいと思ってしまいますよね。しかし、応用問題ばかりしていると分からなくて辛い気持ちがたまってしまいます。
中学受験を目指している高学年の子ならばそういう訳にはいかないでしょうが、そうでない場合は基礎学力の徹底的な定着を目指すため、子どもに「勉強が嫌い」という気持ちが湧かないように、応用問題へのチャレンジは、気分転換に1問だけチャレンジしてみるなど、ほどほどにしておいた方が良いかと思います。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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