乳幼児の死亡事故は窒息が多いことをご存じですか?赤ちゃんの窒息による死亡事故は、あまり知られていないように思われますが、意外と多いのが現実です。なぜ、窒息事故が起こってしまうのでしょう。悲しい事故を未然に防ぐためにも理由と対処法を知っておかなければなりません。今回は、赤ちゃんの窒息事故の理由と対処法についてご説明します。
赤ちゃんの死亡事故で一番多いのは窒息事故
東京都監察医務院が「平成24年までの過去10年間に突然亡くなった5歳未満の死因や経緯を分析した結果、ミルクを飲んだ後に戻して気管を詰まらせるなどの窒息死が全体の6割を占め、最も多くなっていると分かりました」と発表しました。窒息の要因は他にもあります。では、どういう状況で窒息が起こってしまうのでしょう。
窒息を防ぐ授乳後のゲップが重要
赤ちゃんにとって授乳後のゲップは非常に大切なことです。赤ちゃんは、おっぱいやミルクを飲んでいるときに空気も一緒に飲んでいます。ゲップをして空気を吐き出さなくてはいけないのですが、赤ちゃんは自力でゲップをすることができません。ゲップができないと飲んだミルクを吐き出してしまいます。吐き出したミルクが気管に詰まり窒息事故につながってしまいます。そのため、一緒に飲み込んだ余分な空気を体から出してあげることが重要です。授乳後、すぐに寝かしつけないことやゲップをさせることを忘れないようにしましょう。
ゲップを上手に吐き出させる方法
赤ちゃんを少し前かがみにした体勢で縦抱きにし、背中を優しく腰から肩甲骨にかけてなでるようにさすってあげましょう。ゲップが出たら完璧です。もし、ゲップが出なかったら・・・と焦る必要はありません。出るに越したことはないですが、毎回上手にゲップをしてくれるとも限りません。では、出ない場合はどうしたらよいのでしょう。右に傾けるような姿勢で抱っこしてみたり、赤ちゃんの体を右側が下になるように寝かせてみたりしてください。赤ちゃんの胃の構造上、右に向けることがポイントです。
自力でゲップができるようになるまで
赤ちゃんは、いつになったら自力でゲップができるようになるのでしょうか。個人差もありますが、首が据わると縦抱きも容易にできるようになります。その頃を目安に自力でできるようになる赤ちゃんが多いようです。早くて3カ月頃、遅くても5カ月頃には自力でゲップをするようになります。それまでは、ママの手で赤ちゃんのゲップを促してあげてください。
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