最近のニュースなどにおいて、子どもを欲しがらない若者が増えているという話題を耳にすることがあるでしょう。
少子化が年々深刻になってきている日本で、このような若者の価値観はさらに少子化問題を加速してしまう要因になるのではないかと危惧されています。
この記事では、特にZ世代と呼ばれる世代の子どもに対する考え方や課題などを中心に、解説します。
※2023年時点で10代から20代の若者がZ世代です。
Z世代の子どもに関する現在の価値観
早速、Z世代の子どもに関する現在の価値観を見ていきましょう。
現在の若者が、結婚や子育てに関してどのような考えを持っているのか、また、現状で浮かび上がっている問題点にも目を向ける必要があります。
Z世代の約2人に1人は子どもがほしくない
厚生労働省が発表する「人口動態統計速報」によると、2022年1月~10月の出生数は66万9,871人と過去最少の水準になっています。
この数字は、少子化に歯止めがかからない日本の最重要課題とも言われ、どのようにして出生率を回復させるかが大きな課題なのです。
また、BIGLOBEの調査では、Z世代では約2人に1人は子どもがほしくないという考えを持っていることが明らかになりました。
さらに、Z世代の男女別で見てみると、男性よりも女性の方が結婚をして子どもがほしいという声が少しだけ多いという状況です。
このことから、女性よりも男性の方が結婚して子どもを持つことに消極的であるという事実が分かります。
経済的・育児に対する支援に期待する声もある
子育てをするためには「経済面」と「育児支援」が欠かせない問題となります。
そのような部分を考えた時に、Z世代の若者は不安を持っている人が多く、逆に言うと経済的・育児に対する支援が整っており、安心して子育てが出来る環境ならば子どもがほしいという考えの若者も、一定数いると言えます。
つまり、現在の日本の状況では、実際に子どもをしっかり育てられるだけの環境が整っていないと感じるZ世代が多いということなのでしょう。
Z世代の出生率が今後の少子化に大きく影響
Z世代は、今後の日本を背負っていく10代~20代までの若者たちを指しています。
つまり、Z世代の間で生まれる子どもの数によって、今後の少子化問題が大きく変わってくるとも考えられるのです。
先ほども触れましたが、Z世代の中でも約半数は子どもがほしいという意見があります。
少子化が前倒しで深刻化している現状では、約半数の「子どもがほしい」という意見を大切にし、いかに出生率に結びつけるかが今後の少子化を食い止めるカギになるとも言えるでしょう。
合わせて読みたい
3人の子を持つ母親で元保育士。
早起きして高校生のお弁当づくりに励む日々を送っています。私の元気の源は推し活。推しってどうしてあんなに尊いのでしょうか。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。