今回のコロナ禍で、毎日出勤していた仕事がテレワークになったご家庭も多いですよね。テレワークをすると電子機器等の使用で、自宅の電気代がアップ…。毎日のことだからチリもつもれば結構な金額に…しかも夫婦でテレワークなら×2です。これって会社に請求できる?それとも自己負担?なのでしょうか。
テレワークで増える電気代
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は3密を避けるため企業にテレワークを推奨していました。都庁の発表によると、都内企業のテレワーク導入率は62.7%(2020年4月時点)と、かなり多くの方が自宅で仕事していることがわかります。
しかし在宅で仕事をすれば必ず増えるのが電気代。テレワークは主にどのようなものに電気代がかかっているのか解説してきましょう。
1.パソコンなどの電子機器
テレワークに欠かせないのがパソコンなどの電子機器。一般的なノートパソコンの消費電力は約50w~100wといわれています。
ここではノートパソコン一時間の電気代を、消費電力(kW)×電気代の単価(※27円kWh)で求めてみましょう。
※27円=公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した電気代の平均単価
すると一時間の電気代は約1.35円~2.7円となります。
1日8時間使用×20日分で、月額の電気代は平均約216円~432円(パソコンにより異なる)。夫婦で使えば月額約432~864円ですね。デスクトップパソコンだとノート型よりも消費電力が多く、モニターも使用するので少し割高になります。
2.冷暖房費
次にかかるのが冷暖房費。
テレワークが推奨された3月はまだ肌寒い時期で、暖房をつけて仕事した方も多いでしょう。これから夏に向けては冷房が欠かせません。テレワークをしていることにより、昼間は稼働していなかったエアコンを日中に使用するのでその分電気代が上がります。
エアコン一時間の電気代も、前途のように消費電力×電気代で求めます。
例えば消費電力が110kW~1250kW(冷房)のエアコンの場合、一時間の電気代は最小2円~最大33円。平均して一時間の電気代が17円だとすると、仕事中8時間×20日で一月約2720円もの電気代がかかる計算になります。
3.部屋の照明
自宅で仕事するなら部屋や机の照明をつけますよね。こちらも平日の日中明かりをつけることにより、普段より電気代がかさみます。
例えばパナソニックのシーリングライト(HH-CE1444A)で算出してみましょう。
消費電力が38.1W(0.0381kW)×27円=約1.03円(一時間の料金)
1.03円×8時間×20日=約165円(一カ月の料金)
この商品はLEDライトなので、蛍光灯の場合は1.5倍ほど高くなります。
また夫婦別部屋で仕事をしていた場合は2倍して、一か月約330円の電気代がかかると考えましょう。
一カ月の電気代の合計は…
上記の1~3の電気代を合計すると(夫婦二人で換算)
パソコンの電気代 | 432~864円/月(2台分)(平均648円) |
エアコンの電気代 | 2720円/月 |
照明の電気代 | 330円/月(2部屋分) |
合計 | 約3698円/月 |
テレワークを夫婦で数カ月続けると、電気代だけでかなりの出費になりそうです。
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電気代の他にかかる経費
テレワークでかかる電気代をみていきましたが、かかるのは電気代だけはありません。
他にはどんな経費がかかるのでしょうか。
パソコン機器
テレワークのために会社がパソコンを貸し出す場合もありますが、自宅のパソコンを使う方も多いでしょう。スペックが足りない場合は買い替え、家庭に一台しかない場合は夫婦の分の買い足しも考えなければなりません。またデータの保存用にUSBが必要になることも。
インターネットの通信費
テレワークをするにはインターネット回線が整っている必要があります。回線がない場合は回線工事費やプロバイダ料金、ルーター代が発生。
またインターネット回線がある人でも、1日のギガ数に制限がある場合はギガ設定を増やすことも考えなければなりません。速度制限がかかると仕事に支障が出てしまいます。
セキュリティ対策
会社の仕事を自宅に持ち込む場合、気を付けなければならないのがセキュリティ対策。
情報が漏洩しないよう、不正アクセスやウイルス等からパソコンを守るためにセキュリティソフトが必要になります。複数台のパソコンで使用できるウイルスソフトは、人気のもので5000~1万円ほどの価格です。
水道代
会社勤務のときトイレはオフィス内で済ませます。しかしテレワーク中はトイレも自宅。午前、午後と2回ずつ用を足したとして、いつもより計4回トイレの水を多く流しています。夫婦なら計8回です。その際の手洗いも同様。
文房具代
会社で使用している文房具の多くは、会社で支給されたもの。テレワークならメモ帳や付箋、ボールペンなどは自宅のものを使うか、必要なら自分で買いそろえます。
電話代
仕事先の人と通話するのに、自宅の固定電話や自分のスマホから電話をすると電話代がかかります。無料通話アプリもありますが、クライアントとLINE電話…というのは、なかなか難しいですよね。
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