父親にとって生まれたばかりの幼い娘は、目の中に入れても痛くないほどかわいいもの。しかし、一緒に手をつないで歩いたり、お風呂に入ったりしてくれる時期は、一般的にあまり長くありません。それでも、「娘とずっと仲良くいたい」と思う父親のために。今回の記事では、娘と良好な関係を続けることができる考え方や方法について、ご紹介します。
愛情をたくさん注いであげることが大切
基本的なことですが、もっとも重要なことが「愛情をたくさん注いであげる」ことです。愛情いっぱいに育ててくれた父親を、娘はむげにすることはありません。どんなときでも味方をしてくれて、どんな自分も受け入れてくれる父親の愛情をたくさん受けた娘は、その愛をきちんと返してくれます。そのためにも父親は娘と向き合い、無限の愛を与えてあげましょう。
父親が娘と遊ぶ時間を長く取る
娘と良好な関係を築くには、「仕事に追われて時間がない」などという言い訳をせず、できるだけ娘と遊んであげる時間を長く取ることが大切です。遊んであげればあげるほど、娘は父親に心を開くことでしょう。そして、おしゃべりも惜しみなくしてあげてください。このような思い出は、娘の記憶にもしっかりと残り、いつまでも親しい関係を続けていくことにつながります。
ささやかなことでも褒める習慣をつける
娘が何かに取り組んだときには、ささやかなことでも褒めてあげましょう。何かの絵を描いたときや本を読めたとき、ご飯を残さず食べたときなど、少しでも成長を実感できることがあったら褒めてあげることです。娘にとって、父親から褒められることは自信を育てる栄養のようなもの。「お父さんは、私のことを認めてくれるんだ」という自信は、そのまま父親への信頼になり、良好な関係を続けていくことに大切な要素となるでしょう。
時には、お姫様扱いをしてあげる
娘をまるでお姫様のように扱ってあげることで、娘は自分を「かけがえのない存在なんだ」と実感することができるようになります。なんでもかんでも与えてばかりと甘やかすのは考えものですが、時には「世界一大事な存在だよ」と示してあげることで、娘は父親へ特別な感情を抱きます。どれだけ大事かを伝えてもいいし、好きなお菓子をたくさん買ってあげるのもよいでしょう。特別な存在だということを、実感させてあげてください。
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娘のためには夫婦の仲も円満であること
父親と娘がよい関係を続いていくには、夫婦の関係が良好なことも大切です。仲のよさそうな2人の姿や父親のことを愛する母親を見て、娘は安心して父親に甘えることができ、父親へ尊敬の思いを抱くものです。ここでは夫婦の仲を深め、娘からも信頼されるための方法をお伝えします。
妻に感謝の気持ちを忘れないことが重要
いつも一緒にいて、支えてくれる妻へ「ありがとう」ときちんと伝えることが大切です。ご飯を作ってくれたり、笑顔で送り迎えをしたりしてくれることは、当たり前ではありません。父親が感謝の気持ちを抱き、母親を尊重していることを、娘はしっかりと見ています。感謝の気持ちを持てるということは、それだけ父親にも余裕があるということ。そんな父親を見て、娘は優しさや感謝の気持ちというものを学んでいくのです。
仕事のグチを家族の前で言わない
仕事で疲れていると、どうしてもグチをこぼしたくなるものですね。本当に辛いときは家族に頼るのも仕方ないかもしれませんが、お酒を飲んでグチばかりを言っている父親を見ると、娘は不安になり、父親への尊敬を失うことになりがちです。父親は、娘にとって頼れる父親であるべきです。どうしてもつらく、本音を話さなければならない場面以外は、習慣的にグチを言うことはやめましょう。
妻と夫がお互いに誠意を持つ
夫婦が仲良く、共に生涯連れそうには、お互いに誠意を持つことはとても大切なことです。例えば、隠し事などせず、どんなことでも共有することや、うそをつかないこと。相手を一人の人間としてしっかりと向き合い、相手の思いや気持ちを尊重してあげること。その積み重ねが、2人の絆を深めてくれます。そんな2人の元で育つ娘は、自然と父親や母親に対して誠意を持ってくれることでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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