公立小学校と聞くと、授業料無料だからそんなにお金がかからないイメージがありませんか？私立小学校ほどの金額には到底達しませんが、それでも教育費と給食費は支払わなければなりません。そこで今回は、公立小学校でかかる6年間の学費と学校外活動費の内訳、さらに就学支援制度についても併せてご紹介します。今後の預金などの参考にもしてみてくださいね。
年間学習費総額は約32万円！その内訳は？
文部科学省が行った調査により、公立小学校の学校教育費は63,102円、学校給食費は43,728円、学校外活動費は214,451円と、年間の学習費総額は321,281円であることが明らかになりました。ここでは各費用について見てみましょう。
何にどのくらい必要？学校教育費の内訳
公立小学校は授業料が0円ではありますが、63,102円の学校教育費がかかります。その内訳は、文房具や教科書などといった学用品19,673円、入学金やPTA会費などの学校納付金12,235円、通学費などの通学関係18,032円、クラブ活動や運動会などの教科外活動2,041円、遠足や修学旅行6,951円、その他4,170円となっています。
学校給食費について 給食費無料化事業
学校給食費の調査によると、どの学年も平均して月額約4,300円前後が平均のようです。また、昔は現金を学校に納入していましたが、現在では口座引き落としによる支払い方法で給食費を納めています。「給食費無料化事業」として、自治体によっては給食費を無料化する事業を行っているなど、給食費の滞納問題も回避されつつあります。
学校外活動費の構成とその内訳について
学校外活動費とは、補助学習費とその他の学校外活動費を足したもので、公立小学校の補助学習費は82,469円、その他の学校外活動費は131,982円となっています。この数字を見ても、塾や習い事にいかにお金を使っていることがわかりますね。最近では学校外活動費を10万円以内に収めるよう工夫している家庭もあるようです。
合わせて読みたい
学年別に見る学習費総額について
公立小学校6年間でかかる総学習費は1,926,809円ですが、この数字をどう思いましたか？公立小学校の年間平均費用は約10万円と私立小学校に比べると格段と安くなりますので、学校外活動費にも手が回りそうですね。学年別に学費を比較したので、塾や習い事などの参考にしてみてください。
第1学年〜第2学年の【低学年】
1年生の年間学習費総額は350,860円であるのに対し、2年生は263,310円となっていて、1年間で約11万円の差が生じています。これは、小学校1年生が入学準備をするために、学校から指定された物を一から揃えるということと、登下校に必要であるランドセルなどといった高額商品を購入する必要あるからといえますね。
第3学年〜第4学年の【中学年】
3年生の年間学習費総額は292,950円、4年生は309,617円と大差はありませんが、スポーツ活動が小学3〜4年生以降は減少する傾向にあり、小学4年生からは学習塾などといった教育費に移行する家庭が多くあります。運動やスポーツよりも勉強をしてもらいたいといった親の思いも、こうした結果に表れているのかもしれません。
第5学年〜第6学年の【高学年】
5年生の年間学習費総額は339,132円に対し、6年生は370,940円と3万円ほど学費が高くなっていますが、6年生は修学旅行費に2〜3万円ほどかかります。お小遣いもそうですが、旅行用バッグなども購入しなければならないことも。また、卒業アルバムの制作費や卒業式で使う正装など、なにかとお金がかかるのです。
合わせて読みたい
1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
