「仲がいいほど喧嘩する」とは昔からよく使われている言葉ですが、みなさんはどれくらいの頻度で夫婦喧嘩をしていますか?こういうことは気になっていても、なかなか他人には聞けないですよね。ここでは、世間の夫婦の喧嘩の頻度はどれくらいなのか、どんな原因で夫婦喧嘩をするのか、どういったきっかけで仲直りをするのかを実際のアンケートを参考にしながら、お話していきたいと思います。
みんなの夫婦喧嘩の頻度はどれくらい!?喧嘩の大きさは?
まずは、気になる「夫婦喧嘩の頻度」についてです。今回は雑誌Domaniが独自に妻100人を対象に行った「夫婦喧嘩の頻度はどれくらいですか?」というアンケートからご紹介します。また、喧嘩をするにしても、どれくらいの大きさの喧嘩をしているのでしょうか?
70%以上は年に1回以上喧嘩をする
夫婦喧嘩をすると答えた方は、全体の70%。そのうち年に数回が28.2%、月に1回が15.3%、週に1回が14.5%という結果になりました。こう見てみると、実際に夫婦喧嘩をすることは全く珍しいことではなく、ほとんどの方が何かしらの理由で、定期的に夫婦喧嘩をしていることが読み取れますね。
中には毎日喧嘩する夫婦もいる
中には週に数回や毎日と高頻度な喧嘩をする方は、10%ちょっとという結果でした。全体の10%というと、決して少なくない数字ですよね。高頻度で喧嘩をしている夫婦がこんなにいるというのも驚きの結果です。一体どんな理由で、毎日喧嘩しなければいけないのでしょうか?気になるところです。
言い合い、口論、無視…。LINE喧嘩?
夫婦喧嘩をすると答えた70%の方は、どのような喧嘩をしているかというと、
- 自分の意見を冷静に訴える
- 声や言葉が普段より少し荒くなる
- 何を言われても無視する
- 直接文句は言わずに、LINEやメールで喧嘩する
といった方が多いようでした。
付き合っている頃は感情のぶつけ合いのような喧嘩もできたかもしれませんが、いい年になって子どもがいたりすると、感情論より冷静な議論をして建設的な喧嘩をする方が大半のようです。
そういった意味では、直接言葉を交わすのではなく、LINEを使って文字で冷静に意見を述べあうという方法は、夫婦喧嘩の原因を解消するには、より有効なのかもしれませんね。
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どんな原因で夫婦喧嘩をするの?
巷の夫婦は、どういった理由で夫婦喧嘩をするのでしょうか?これは、子どもの有無によっても大きく意見が分かれそうです。
子どもができるまでの間は、生活習慣の違いやお互いの時間を大切にできているかなどが論点である場合が多いですが、子どもができると子育てや家事など家庭内におけることが原因で、喧嘩になってしまうことが多くなる傾向にあります。
子育ての意見のすれ違いが原因
子どものしつけについて意見が一致しない、夫が協力的でないことが喧嘩の原因になることが多いです。具体的には、
- 子どもの食べ物の好き嫌いを認めるか、認めないか
- 子どもに自分の食器を片付けさせるか、させないか
- わがままをどれくらい許すか
などとなっています。
せっかく母親がしつけをしても父親が容認するため、母親が悪者になってしまい、しつけも上手くいかずに喧嘩をする。このようなケースも多いのだとか。子どもの立場からしても、母親と父親が真逆のことを言っていると、戸惑ってしまいますよね。
家庭を顧みてくれないことが原因
「夫が家事や育児に協力的でない」という方も多いようです。休日は寝てばかりいる、帰ってきてもスマホやゲームに夢中で自分の世界に入り込んでしまって家族を見てくれない、飲みにばかり行って家族の時間をつくってくれないなどが代表的な理由となっています。
この場合、明らかに夫が悪いと思われがちですが、もしかすると家庭内に夫が帰ってきたくないような要因があることもあるかもしれません。また、奥さんは子どもばかりかまいすぎて、夫をなおざりにして寂しい思いをさせてしまっているかもしれません。
いくら正論をふりかざしても、責めるばかりでは解決できないこともあります。お互いの立場に立って、気持ちを理解し合うことも大切でしょう。
価値観の違いや性格の不一致が原因
お互いの価値観や生活習慣の違いといった些細なことから喧嘩になってしまうケースもあります。例えば
- 趣味が違う
- 食事の好みが違う
- 喫煙習慣の有無
などです。
また、せっかちな人と気長な人、心配性と楽天家などもお互いにイライラしがちです。細かいことが、積もり積もると大きな喧嘩になることも。このあたりも、無理に自分の意見に合わせさせようとせず、お互いの性格を理解し合いながら過ごすことが大切になります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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