一人っ子と聞いて、どんなイメージがありますか?兄弟がいないことに「かわいそう」とか「寂しいんじゃないか」など、マイナスの印象を持っている方も少なくないかもしれません。しかし、一人っ子には一人っ子のメリットがたくさんあります。兄弟がいないからこそ伸びること、親にとって助かることなど、一人っ子ならではのメリットをまとめました。
親が感じる一人っ子のメリットとは
2015年の国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によると、2人の子どもを持つ夫婦が引き続き半数を超える一方で、一人っ子の家庭が増加していることがわかりました。一人っ子にしている理由は家庭によってさまざまですが、一人っ子にメリットを見いだしていることもその一つではないでしょうか。
親が心に余裕を持って育てやすい
子どもを2人以上育てているとどうしても手一杯になってしまい、一人ひとりを丁寧にみてあげることができないことがあります。また、一日一日が慌ただしく過ぎ去ってしまう中で、なかなか心に余裕を持つことができません。一方で一人っ子の家庭では、その子だけに目を向けることができます。一日のスケジュールが管理しやすいこともあり、時間的にもゆったりと子育てができます。また、急病などのイレギュラーが起こった場合の対処もしやすいなど、お父さんやお母さんが心に余裕を持って子育てをしてくことができます。
一人の時間が持ちやすい
下の子がいないので、子どもが学校に通い始めたり、習い事に通ったりすると自分の時間が持てるようになります。時間的な観点からいえば、兄弟が多いと習い事の送迎に下の子を連れていくこともありますが、それもありません。また、小学校のPTAや役員は子どもの人数分だけやらなくてはいけない学校もあります。一人っ子だとその子分だけやればお役御免となることが多いです。
なによりも経済的な負担が少ない!
子育てにはお金がかかります。子どもが多ければ多いほど、教育費が家計を圧迫してしまうので、第2子を産むことに躊躇している方も多いようです。子どもによりよい教育を施したい、自分たちの老後の資金も確保したいなど、一人っ子の家庭では、余裕を持ったマネープランを立てやすいといえます。また、一人分のお月謝ということで、子どもが興味を持った習い事にも積極的に挑戦しやすいため、子どもの可能性をどんどん広げてあげられるかもしれませんね。
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愛情を一身に受けて育っていく一人っ子
親御さんからはもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんからの愛情も集中する一人っ子。時にはその期待が子どもの負担になることもあるかもしれませんが、大切にされているという実感は自己肯定力の育成には欠かせない要素でもあります。
親の愛情が分散されずに注がれる
兄弟がいない分、お父さんやお母さんの愛情を独り占めできることは、もしかすると一人っ子にとって一番のメリットかもしれません。兄弟がいると、どうしても親の愛情に格差があるように感じてしまうことがあります。親がいくら注意深く接していても、子どもたちの心に寂しさやうらやましさの感情が生まれてしまうことは、なかなか避けられません。しかし、一人っ子であれば、親の愛情をストレートに感じられ、何かあってもお父さんとお母さんは私を一番愛してくれているという安心感を子どもが持ちやすくなります。
一人っ子こそ自立心を育てやすい環境
親や祖父母の愛情を独り占めするということは、ただ単に甘やかして育てるということではありません。一人っ子はどうしてもさまざまなことを一人でしていかなければいけません。例えば、毎日の一人遊びは自立心を育てることに役立ちますし、何気ない生活の中でも兄弟の意見がない分、自分で考えなければいけないシーンがたくさん出てきます。親が先回りせず、子どもが考えるのをゆっくりと見守ってあげることができれば、一人っ子は自立心を育てやすい環境といえるでしょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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