子どもが年中さんになると気になってくるのが進学先の小学校選び。そのまま公立の小学校へ進学するのか、お受験をして国立や私立の小学校を目指すのか、悩ましいですね。子どもの学校生活のスタートとなる小学校は、今後の人生にも大変重要な役割をもっています。後悔のない小学校選びのためには、情報収集など早めに行動しておきましょう。
小学校の種類
数年前は家の近くの公立に進むのが自然でしたが、最近では国立、私立など選択肢が広がっています。
小学校の数
2017年度の全国の小学校数をみてみると国立は70校(0・34%)と圧倒的に少ない数に。公立は1990年は24,586校でしたが、少子化と私立人気の影響で2017年には19,794校まで減少してしまいました。その逆に私立小学校は1990年は168校だったのが2017年には231校と63校も増えています。
小学生の児童数
少子化の影響で国立と公立の児童数は減少気味。特に公立は1990年では926万2201人だった児童数が2017年には633万3289人と急激に減っているのがわかります。その逆に私立の児童数は1990年から2010年まで年々増加。その後、ピーク時からは減少していますが、2013年以降はほぼ横ばいをキープ。国立、公立ともに児童数は減少しているのに私立に通う子どもは増加中。昨今の私立人気が数字をみてもわかりますね。
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国立大学法人が運営する「国立小学校」
国立大学附属となる小学校です。公立小学校より高水準の教育を受けることができる一方で、私立小学校よりも費用がかからないことで人気があります。いいことずくめのようにもみえますが、もちろんデメリットもあります。
国立小学校の特徴と入試について
「国立」と付きますが、国が直接運営しているわけではなく「国立大学法人」が運営しています。公営の学校なので授業料は無料となりますが、給食費や教材費は必要です。大学附属のため、その学校の試験的な授業などが取り入れられることもあり、先進的な教育を受けることができます。入学するためには、受験をしなくてはいけません。多くの国立小学校がテスト以外に抽選を取り入れており、合格するためには実力だけでなく運も必要です。また、私立小学校とは傾向の違う問題が出る学校もあります。
国立小学校のメリットとデメリット
国立小学校のメリットは、何といってもコストパフォーマンスの良さにあります。公立小学校ほどではないにしろ学費を抑えることができ、さらに大学の研究のために最新の教育を受けるチャンスがあります。しかし、大学附属であるため教育学部の学生が教育実習で授業を担当する時間が多く、内容が十分な授業を行うことができない場合があることは大きなデメリットといえるでしょう。また、大学附属といっても大学まで内部進学でいけるというわけではない学校も多いので、国立小学校への進学を考える際には、同系列の中学校、高校、大学についても調べておくと良いでしょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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