ピアノを習い事に選んで生きる力を身につける
ピアノを習い事として選ぶと、さまざまなメリットを得られて、脳の発達を促すことも可能だという点が分かりましたね。最後に、ピアノを習うと「生きる力」に繋がるのかどうかという側面についても、考えてみましょう。
ショパンコンクールで日本人が2人入賞
多くのピアニストが目指す、世界最高峰の舞台として有名な「ショパン国際ピアノコンクール」。2021年に行われたショパンコンクールでは、幼い頃からピアノを習っていた2人の日本人が同時に入賞するという快挙を成し遂げています。2人は、幼い頃からピアノを習い、10代ですでに頭角をあらわしていたそうです。
入賞を果たすまでには大きなプレッシャーとの戦いがあったようですが、ピアノで培われた精神力や協調性、そして脳の発達のおかげで、大舞台でも自分らしい実力を発揮する事が出来たのでしょう。
発達障害の治療としてもピアノは有効とされている
ピアノは、現代医学の中でも非常に注目されています。習い事としてピアノを選ぶことで、精神の安定に効果が期待できるというメリットはご紹介しましたが、それに加えて発達障害の緩和にも高い効果が実証されているのです。
中には、重度の自閉症を抱えていた子どもがピアノを習ったことで、最終的に普通学級の小学校に通うことが出来るようになったケースも報告されています。
AIだけに頼らず感性を活かして生きる力を発揮する
現代では、多くの物事がAIで処理できるようになりました。それは一見便利で効率の良い環境に見えますが、人間の生きる力という意味ではデメリットになってしまう可能性もあります。
しかし、幼い頃からピアノを習うことで、人間として生きていくのに必要な脳の発達を促し、将来的に社会で生きていく力を養うことが可能になるのです。
おわりに
ピアノは、人間の感性を養うために必要な要素を多く含んでおり、特に幼少期からピアノと触れ合うことで脳の発達が活発になると言われています。このメリットを有効活用し、あなたの子どもにもピアノを習わせてみてはいかがでしょうか?
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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