日本国内でSTEAM教育は進んでいるのか?
日本でも現在AIなどがどんどん発展していき、テクノロジーが多くの仕事を担うようになりつつあります。10年20年後には、AIやロボットが主体となって働く仕事すら生まれると考えられているので、STEAM教育も少しずつですが進んでいるのです。
主に中学校からスタートしている
海外では、幼稚園や小学校からSTEAM教育をスタートしていることが多いですが、日本では基本的に中学生からSTEAM教育を始めています。総合的な学習時間として設けることが多く、日本特有の方法としてはグループワークが多いということです。つまり、課題を解決する形でSTEAM教育を行なっています。
また、自身で考える力も必要になりますが、STEAM教育をスタートする時点では、まず学ぶことに興味を持たなくてはいけません。さまざまな分野を横断的に取り扱い、グループでのディスカッションを通して知識を深めていくことは、効率が良いと考えられています。
中には特定の授業科目を設けている
学校の中には、STEAM教育を行うために、別途「サイエンス科」のような特別科目を設けて、授業を行なっていることもあります。比較的新しい学校などに多く、教育方針の中に総合的な学習やグローバルな人材育成を掲げている場合はSTEAM教育が盛んに行われている傾向があります。授業科目として設けられているため、すべての生徒がSTEAM教育に触れる機会があり、子どもの成長にとって大きなきっかけを与えることのできる可能性が高いです。
タブレット教材で学習する機会が増えている
近年、幼稚園や小学校でもタブレット教材を使用した学習の機会が非常に増えています。日本でも多数の企業がSTEAM教育教材を提供しており、幼い子どもたちでもわかりやすい解説アニメーションをつけ、ヒントが充実した教材になっています。そのため、理解度が高くなり、自然と数学が解けるようになる、子どもが苦手とする部分を把握できるなど、今後の子どもたちの教育に役立つことが考えられています。
おわりに
STEAM教育は、日本ではまだまだこれからですが、じわじわと浸透していっていることは間違いありません。将来は、IT社会となっていくため、子どもの頃からグローバルな世界を見ることは教育の機会として必要です。そのため、STEAM教育は、これからの日本の一般的な教育方法になり得るものだと言えます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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