子育てママやパパの多くが悩むのは「離乳食」です。スプーンを目の前に出すだけで泣かれてしまい、作っても捨てるハメになることも多く、心が疲弊することもあるでしょう。そんな赤ちゃんには「モグフィが良い!」と言われています。使用して離乳食を食べてもらえるようになったという意見も多いですが、使ってみると意外によくない部分も多いと言われています。ここでは離乳食グッズのモグフィについてご紹介します。
よくないと噂のモグフィとは何か
英国発祥のモグフィは、赤ちゃんが離乳食を食べてくれなくて悩んでいるママやパパの強い味方として誕生しました。赤ちゃんが手軽に離乳食を楽しめるように開発された商品なので、まずはどんなアイテムなのかを知っておきましょう。
おしゃぶりの形をした離乳食フィーダー
モグフィは、授乳期から離乳食に徐々に以降させていく時期に使うアイテムです。赤ちゃんはずっと授乳をされてきたので、急にスプーンなどで食事をする行為に対して抵抗感があることも多いとされています。無理をするとかえって離乳食が嫌いになってしまうので、モグフィを使用して授乳のような形で離乳食を食べるようになると、赤ちゃんもストレスなく離乳食を受け入れる可能性が高くなります。最初は見慣れないものに抵抗していた赤ちゃんも、モグフィで離乳食に慣れたら食べられるようになるという考え方です。
使用することで食事によるリスクを軽減
モグフィはおしゃぶりの形をしており、吸う部分を噛むことで唾液が出てくるので、栄養を吸収しやすくしてくれます。通常のスプーンで与える離乳食の場合は、気をつけていても何かの拍子に食べ物を喉に詰まらせることもありますが、モグフィならリスクを軽減させることができます。赤ちゃんの食育は食事そのものよりも目で見て興味を持ち、手でつかんで口に入れるという協調運動が重要になるので、モグフィはこうした動作を育てると考えられているのです。
月齢ごとにサイズが分かれている
モグフィは生後4カ月から使えるSサイズとMサイズ、6カ月から使えるLサイズがあります。Sサイズはまだ離乳食に慣れていない初期の頃に使用し、少し慣れてきたらMサイズに移行するのです。Lサイズになる頃にはすっかりモグフィにも慣れているので、子どもは違和感なくモグフィを使うことができます。使い方も簡単で、サックの中に離乳食を入れて本体とセットしたらOKです。こうした使いやすさも、人気の秘密だと言えるでしょう。
合わせて読みたい
モグフィがよくないと言われる理由とは
モグフィはおしゃぶりを使わせていることと同じなので、ママやパパにとってはとても簡単に離乳食を与えることができて、多くのメリットがあります。しかし離乳食を与えるという意味で考えれば、モグフィはあまりよくないとも言えるのです。おすすめできない理由とは、一体どのような部分なのでしょうか?
結局スプーンに慣れないのでやめるのが大変
どれだけモグフィで離乳食を食べてくれたとしても、結局徐々にスプーンで与えていかなくてはいけません。もちろん、成長していくにつれて子どもの方からモグフィを卒業してくれる場合もありますが、ある程度の月齢になってもモグフィでなら食べるけれど、スプーンなら食べないという状況が続きやすくなります。人間は楽な方向に物事を進めたくなるので、一度覚えてしまうとなかなか変化についていけないことが現実です。最初は大変かもしれませんが、スプーンでの食事に慣れるようにした方が後々楽だと言えます。
出っ歯になってしまう可能性がある
おしゃぶり自体が、歯並びに悪影響があると考えられています。歯の生え揃う時期におしゃぶりをしていると、歯の成長の妨げとなって歯並びが悪くなったり、出っ歯になったりすることがあります。モグフィを使い続けることに慣れるとこうした歯の成長を知らぬ間に邪魔している可能性があるので、あまり使わない方が良いとされているのです。大人の大変さを軽減させるためにモグフィは生まれましたが、子ども成長という面から見てみるとよくないと感じることでしょう。
だんだん固形になってくると出てこない
モグフィはサックと呼ばれる部分に離乳食を入れて、おしゃぶりを吸う時と同様に噛んだり吸ったりして離乳食を出していきます。食べるというよりも飲む感覚に近いため月齢が低いうちは問題ありませんが、だんだんと固形に変わっていくとモグフィから離乳食が出て来なくなります。そうなると子どもはモグフィをおもちゃのようにして扱うので、本体とサックがはずれて離乳食が飛び出したり汚れたりする可能性もあります。買ってみたもののあまり使う機会がなかったという人は、子どもが遊んでしまって意味がなかったという理由であることが多いようです。
合わせて読みたい
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。