虫よけスプレーには有害性が指摘されている成分が含まれていることから、近年では市販の虫よけ剤の使用を避ける方も多く、ハーブや精油を使用して虫よけ剤を手作りする方が増えてきました。そこで今回は、虫よけに効果のあるハーブや虫よけ剤の作り方や、妊娠中のハーブ使用について、また、通販や店頭で購入することのできる赤ちゃんに安心なオーガニックの虫よけ剤についてご紹介します。
虫よけ剤を手作り!おすすめのハーブは?
虫よけ剤を手作りするには、ハーブから抽出した芳香物質である「精油」を使用します。虫よけに効果があるとされている代表的なハーブは、シトロネラ・ユーカリシトリオドラ・ゼラニウム・レモングラスの四つです。これらはどれも効果に大きな差が生じません。一つの香りを楽しんでもよいですし、複数の香りをブレンドして好みの香りを見つけるのも楽しいですよ!ここでは、虫よけ剤の作り方と注意事項についてご紹介します。
意外と簡単!虫よけスプレーの作り方
虫よけスプレーを作るには、まず初めにホホバなどのキャリアオイルを器に5ml程度入れ、そこへ精油を10滴加えて混ぜ合わせます。これをスプレー付きの瓶に移した後に水45mlを加えて完成です。使用する際はよく振って成分を拡散させましょう。また、スキンケアを目的とするわけではないため、水は水道水で構いません。
天然成分100%!蜜ろうクリームの作り方
ビーカーなどの容器に蜜ろう6gとホホバなどのキャリアオイル30mlを入れ、弱火にかけます。この際、湯煎しながら割り箸などでかき混ぜましょう。蜜ろうが溶けたら保存する瓶に移し、少しずつ冷ますためにさらにかき混ぜていきます。冷め始めは周りから徐々に白くなってくるので、この時に精油を8滴加えてよくかき混ぜましょう。そのまま置いて固まったら完成です。
虫よけスプレーや蜜ろうクリームの使用注意事項
精油を使った手作りの虫よけ剤は、虫が嫌がる香りを使用することで虫よけ剤の役割を果たします。スプレーは蜜ろうクリームに比べて香りに持続性がないため、こまめに付け直しましょう。また、肌が敏感な乳幼児には精油を使用してはいけません。3歳未満の子どもに使用する場合はアロマポットなどに精油を落とし、ベビーカーにつり下げて使用しましょう。
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妊娠中のハーブ使用に問題はない?
上記の四つのハーブ以外にも虫よけに効果のあるハーブはたくさんあります。しかし、ハーブのなかには妊娠中の使用を控えたほうがよいものもありますので注意が必要です。ここでは三つご紹介していきます。また、妊娠中は匂いに敏感になってしまうことがありますね。たとえそれがストレスやつわりによいとされるハーブであっても、香りを心地よいと感じることができなければ使用するのは逆効果です。気分がすぐれないと思ったら使用を控えるようにしましょう。
甘いリンゴの香り「カモミール」
花の芳香がリンゴの香りに似ているとされるカモミールは、心と精神を癒やす効果があるとされています。ただし、子どもたちの万能薬としても婦人病の治療薬としても名高いカモミールですが、子宮を収縮させる作用があるのです。妊娠中に摂取することはもちろん、芳香浴にも気を付けたほうがよいでしょう。虫よけ剤として使用する際には産後が安心ですね。
清涼感のあふれる香り「ミント」
ミントにはゴキブリや蚊といった害虫が嫌う香りが含まれているため、虫よけには最適なハーブです。また、ミント系の香りには、妊娠中のつわりや吐き気などのつらさを和らげてくれる作用があります。ただし、ペパーミントやアルベンシスミントという種類のハーブは血圧を上げる作用があるため、高血圧気味の妊婦の方は使用しないようにしましょう。
集中力や記憶力を高める香り「ローズマリー」
料理の風味付けにも使用されるローズマリーは、香りが独特で強いために虫よけとしても非常に効果があります。また、ローズマリーの花言葉は「記憶」とも言われるほど、集中力や記憶力を高める作用もあるのです。さらに、生理を促す作用も持ちますが、逆を言えば子宮内のものを外に押し出してしまう作用があるということですので、妊娠中に使用する際には注意しましょう。
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音楽・ガーデニング・おいしいものが大好き主婦です。
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