親の本音は?子どもはどのような選択が望ましい?
明光義塾が保護者に行ったアンケートによれば、「家業を継いで欲しい」と思う保護者は少なく、「資格や技術、専門的な知識をいかした仕事についてほしい」「得意なことや才能をいかした仕事についてほしい」と思う親が大半のようでした。
このように、ある程度お金に困らないように、技術や才能を生かして働けたら良いと考えることは現在の主流ではありますが、子どもに選択を委ねつつ、最低限の自立をしてもらうために、親がサポートできることには何があるでしょうか?
親が出来ること(1)子どもの自己肯定感を上げる
自己肯定感とは、自身の存在を認め、肯定的に捉えることの出来る感覚を言います。しかし、日本人は諸外国と比べても自己肯定感が低く、ネガティブな考えに陥り易いと言われています。もしも我が子の自己肯定感が低いのであれば、親はそれを高められる存在なのかもしれません。我が子が自身の良さに気付いていない場合には、良いところを褒めるようにしましょう。子どもはそこから少しずつ自信に繋げ、やがては自己分析が出来るようになり、自己肯定感を高められるようになっていくのです。
親が出来ること(2)精神的に自立させる
なんでも決定権を親に委ねる子どもがいますが、最終的に進学先や就職先を決めるのは子ども自身になりますので、幼い頃から徐々に精神的な自立が出来るようにしてあげる必要があります。親であれば、ついつい子どもに過干渉をしたくもなりますが、いずれは「子離れ」「親離れ」をするときが来ますから、早いうちから自立が出来るような接し方を取り入れてみるのも一つの方法です。また、先ほどの自己肯定感を高めることが出来れば、子どもの自立にも繋がって行くことでしょう。
親が出来ること(3)最後にはいつも子どもの味方になる
「子どもの最大の理解者になれ」というわけではありませんが、子どもが本当に困ったときに最後に頼れるのは親だと思いますし、最終的に頼ってもらえるような存在でありたいですよね。万が一希望する大学や就職先に入ることが出来なくても、親はどっしりと構えて我が子を支えてあげましょう。それだけで子どもは少なからず幸せを感じられるはずですよ。
おわりに
親の働く姿や職業というのは少なからず子どもに影響していますが、「家業などを継いで欲しい」と考える親は少なく、子どもが最低限幸せに過ごせるように、技術や才能を生かした職業に継いて欲しいと思う親が多いことが分かりました。子どものために親が出来ることはいくつか挙げられますが、最終的には味方になってあげられることが、子どもにとっての幸福だと思います。皆さま子どもが人生の岐路に立った際には、この記事の内容をぜひ思い出してみてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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