小学校中学年頃になると、習字の授業が始まりますよね。鉛筆とは違い、柔らかい毛筆で書く授業は、子ども達にとっても楽しい授業になるでしょう。
しかし、習字で使う筆などは、そのままにしておくと毛が固まってしまい使えなくなってしまいます。
この記事では、習字セットの洗い方というテーマで、現代の学校での様子なども併せて解説します。
【習字セットの洗い方】習字セットを学校で洗わない理由
昔は、習字の授業の後には流しで子ども達が自分で洗って持ち帰っていましたが、実は最近、習字セットは学校では洗わないようなのです。
ここでは、その理由についてお伝えします。
流しが汚れて用務員さんの負担が大きくなる
毎回1クラス分の子ども達が、流しで習字セットを洗うと、大人が洗うのとは違い至る所に墨汁が跳ねます。
そのまま流さないで教室に戻ってしまうので、乾いてから用務員さんが洗うのが大変という理由から、学校によって習字セットは各家庭に持ち帰ってから洗うという形態をとっているのです。
洗う時に洋服を汚してしまうから
大勢の子ども達が狭い流しで洗うので、どうしても洋服に跳ねてしまい汚してしまうことがあります。
墨汁は一度洋服につくと落ちなくなり、先生一人が子ども達全員に目を配るのは難しいため、学校では習字セットを洗わないという形にしている所もあるのです。
授業時間内で洗う時間まで確保できないから
昔の小学校と比べると、最近は授業中に終わらさなければならないことが多くなっているようです。
それにも関わらず習字セットを洗う時間を入れようとすると、授業内容が終わらなくなってしまう可能性があります。
そのため、洗う時間は省略し、授業の内容に集中できるようにするということも理由の1つに挙げられます。
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【習字セットの洗い方】画期的なアイデア紹介
自宅で習字セットを洗うとしても、賃貸であまり汚せない場合や、白い流しなどでは出来るだけ墨汁を跳ねさせたくないですよね。
ここでは、安心な洗い方のアイデアを紹介します。
流しを汚さないペットボトルの筆洗い
自宅でまわりを出来るだけ汚さずに習字セットを洗うアイテムとしてご紹介するのが、ペットボトルを使ったものです。
用意するものは、「2リットルサイズのペットボトル」「細くてよれにくいひも」「ビニールテープ」「はさみ」「カッター」「目うち・キリ」です。
作業する時は、広くて十分にスペースが確保できるテーブルなどで行うようにしましょう。
ペットボトルの筆洗いの作り方
まずは、2リットルのペットボトルに、上から1/3くらいの場所に印をつけてカッターで切り離します。飲み口があるほうが、習字セットを洗う本体になるので間違えないようにしましょう。
切り口でケガをしないように、それぞれの切り口にビニールテープを巻いて保護します。
そして、それぞれの切り口の短辺側4か所にひもを通すための穴を開けます。2つのパーツを1本のひもで上下につなげれば完成です。
ペットボトルの筆洗いの使い方
流しの排水口にフィルターなどがある場合は、あらかじめ外しておきます。飲み口のある方のパーツを排水口にはめます。
そして、もう片方のパーツに洗う筆を入れて上から直接水を入れながら洗います。
ペットボトルの高さのおかげで、筆を洗っている時もまわりに跳ねる心配がありませんし、汚れた水は直接排水口に流れてしまうので流しを汚す心配もありません。
最後に、ひもを引っ張りパーツを重ねて、筆を入れた状態で吊り下げておけば、そのまま乾かすことが出来て便利です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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