昔から幼稚園では、ユニークな教育を行うケースや、デザイナーズブランドの制服を用意するなど、さまざまな取り組みがなされてきました。最近はその波が保育園にも波及しており、ユニークな保育園が全国でも増えてきたのです。ユニークな発想のみならず、その取り組みによって子どもの独自性や能力を伸ばそうとする動きが多くなっています。今回は子どもに通わせたい、日本のユニークな保育園についてご紹介します。
ユニークな発想が人気の保育園が増加中
保育園は子どもを預かり、安全に保育をして保護者の仕事終わりに迎えに来てもらうというのが大原則ですが、その大原則を守りつつも、ユニークな発想で子育ての幅を広げようという取り組みが、広がっています。そのため、ユニークな発想で保育園自体が総合学習の場になるような園づくりも、多く見られるようになってきました。
独自のコンセプトで教育の幅を広げる取り組み
ユニークな保育園の中には、独自の教育コンセプトを持っているところが非常に多く、「人が集められそうだから」とユニークな作りにしているわけではありません。独自コンセプトによって創意工夫性やさまざまな能力を伸ばせるように、そして場合によっては「より自然と触れ合うことができるように」などの目的を持って、運営されている保育園がほとんどです。一般的な保育園とは異なる取り組みをしているケースもありますので、教育方針と照らし合わせてみることにより、こんな園に通わせてあげたい!といった保育園が出てくることもありそうです。
グッドデザイン賞を受けるほどの保育園も登場
保育園の外装や内装は、画一的なものになりがちです。しかし、最近はユニークな保育園が増えていることから、中にはグッドデザイン賞を受けるほどのデザインに特化した保育園なども登場しています。テレビでも紹介されるほど非常におしゃれで洗練された作りとなっており、子どもの運動能力を高められるように園内にアスレチックがあるような保育園も登場しています。
アプリも組み合わせ、保護者に優しい保育園づくりが進行中
最近では、保育園を利用している保護者のために、連絡事項などを共有できるアプリを使用している保育園が増えていることをご存じでしょうか?こういった保育園アプリの利用も組み合わせて、保護者に優しく、園児にはユニークで楽しく通うことができるような保育園づくりがトレンドになりつつあります。もちろん、認定こども園などでもこういった取り組みは広がりを見せており、全国的にユニークな保育園を探すことができるような状態が進んでいるのです。
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全国のユニークな保育園(幼稚園)の実例紹介
ここからは、全国に存在するユニークな保育園(幼稚園)の実例を、いくつかご紹介していきます。それぞれどのような取り組みをすることで、ユニークな保育園として知られているのか、そしてユニークな保育園というとどのような保育園なのか?といった疑問が解消されることで、子どもを通わせたい保育園(幼稚園)の基準が見つかることでしょう。
食育にも効果的!セミバイキング形式のさくらぎ保育園
教育において、独自の取り組みとして注目されつつあるのが食育です。食事や食を通して、子どもの情操教育をはじめとする教育を行っていくという食育ですが、保育園の頃から食育に力を入れているケースも存在します。この保育園では、キッチンと食堂が一体化しており、保育園児はキッチンでどのような調理をしているのかを見て学ぶことができます。また、セミバイキング形式で園児が自ら盛り付けなどをすることができるケースもあるなど、食事に関して楽しみながらも勉強することができるという、教育方針をとっているのです。
園名 | さくらぎ保育園 |
住所 | 東京都西多摩郡日の出町平井661 |
最寄り駅 | JR武蔵引田駅から徒歩15分 |
URL | http://sakuragihoikuen.jp/ |
エコロジーをコンセプトに作った小倉あさひ幼稚園
コンセプト保育園は、デザイナーズマンションのように「エコロジーであることをコンセプトにしているため、園の建物自体はコンテナで作られている」というケースもあるほどです。コンテナで作られているからといって、建物の安全性や耐震性などにはもちろん問題はありません。コンテナを組み立てて作ることにより、園舎の工事なども簡単になりますし、「環境に配慮しているとはどういうことか」、というのを実際に園児たちに肌で感じてもらうことができるような園づくりとなっています。
園名 | 小倉あさひ幼稚園 |
住所 | 八潮市大字大曽根538番地 |
最寄り駅 | 東武バス 大曽根から徒歩3分 |
URL | http://www.kidslink.jp/asahi-s41/ |
壁全体が落書き帳?子どもの発想を育てる厚木のぞみ幼稚園
壁に落書きをすると怒られるというのは、園児あるあるです。壁に落書きをすると怒られるわけですが、お絵かきを広大なキャンバスにできるということは子どもの創意工夫性や芸術性を引き上げるには、ぴったりの取り組みでもあります。そういった部分に着想を得て、壁全体をホワイトボードや黒板にすることで一部の壁を落書き帳にしている園もあります。小さな子どもにとって、壁いっぱいに落書きができるというのはストレス解消にもなりますし、能力を伸ばすきっかけにもなります。そのため、のびのびと子どもを育てたい!という教育方針の保護者からは、人気の園です。
園名 | 厚木のぞみ幼稚園 |
住所 | 神奈川県厚木市妻田東2-5-41 |
最寄り駅 | 小田急小田原線「本厚木」からバス |
URL | http://www.a-nozomi.ed.jp/ |
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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